好きな人とご飯に行きたいだけ 続
前回、私はただの食事のつもりで男の子と楽しい時間を過ごしていたが、相手にとってはそれだけではなかった。
異性と二人で食事というのはなにかしらの意味が生まれてしまうものなんだと学んだ。
その後、先輩のツテで知り合った同い年の女の子から個別で連絡が来て「ご飯でもいきませんか?」と誘われた。
暇だったし、ちょっと話しただけだったけどとても感じのいい子だったので行ったらきっと楽しいと思えた。なので二つ返事で「行きます!」と元気よく答えた。
その時は結局二人きりではなく何人か他にも人がいたけど結果としては楽しかった。
そんなこともあり、その子も私のことを気に入ってくれたのかお互い誘ったり誘われたりと続いた。
大人数だったり、二人だったりしたけどどちらにしても私は楽しかったのでなんにも考えてなかったが、とある時、知り合うきっかけをくれた先輩に呼び出された。
色々言われたけど結論は
「私が繋いであげたのに私のいないとこで勝手に遊んでその報告もないってどういうこと?」
というものだった。
それを聞いたときに「えっ!!!そんな許可とか必要だったの!?」と素直に感じた。
その場ではもちろん「すみませんでした」としおらしくしたものだったが内心は疑問ばかりが浮かんでいた。
納得がいかなかったので一緒に食事に行った女の子に愚痴を吐いた。
そしたらその子もその先輩から釘刺しがあったそうだ。
「でも正直さ、先輩のことは誘いたくないんだよね。悪い人じゃないのはわかってるけど年もだいぶ上だし、いると気遣うっていうか…それならつみきちゃん(私)とご飯行きたいと思っちゃうかな。ていうか自分誘われてない時点で察せられないのかな(笑)」
この子のほうが私よりも何倍も毒のある言い方するなと思ったが、まあ同じ気持ちだった。
誰かの紹介で会った人と次回個別で会いたいときは、いきなり本人にいくのではなく紹介してくれた人に話を通すのが筋なのだろうか。
逆の立場で考えてみる。
私が紹介した立場で、知らないうちに紹介した人たちが仲良くなっている。
え?それってものすごく嬉しくない??
いやしかし人の価値観はそれぞれであるのでそれが嫌な人もいるのだろう。
好きな人とご飯に行きたいだけなのだが、相変わらずこの世はしがらみばかりだと思った。