【スリランカ】 キャンディを訪ねて 〜市場と人々の暮らし〜
私には旅先で必ず訪れる場所があります。
それはその街の市場です。
市場には、その地域の人々の暮らしが凝縮されてます。
異国情緒あふれる風景や歴史的な建造物も魅力的ですが、私にとって本当の旅の魅力は、その土地に生きる人々のリアルな日常に触れることにあります。
市場はそれを叶えられる絶好のスポットです。
市場に足を踏み入れると、色とりどりの野菜や果物、スパイス、魚介類、さらには手工芸品や日用品など、多種多様な商品が所狭しと並べられた光景が目に飛び込んできます。
一見すると、商品が雑然と並んでいるように見える市場ですが、実はその配置や売り方には、地元の人々の暮らしの知恵が詰まっています。商人たちは手際よく商品を扱い、その手つきは長年の経験が体に染みついた見事なものだなあと惚れ惚れします。
また、絶え間なく飛び交う声ややりとりも市場の魅力です。彼らの手から手へと渡される商品は、ただの物ではなく、その土地で生きる人々の生活そのものを表しているように見えます。
私は、そこで交わされる何気ないやりとりや、地元の人々の暮らしを垣間見ることにこそ、旅の本当の価値があると感じています。
観光地ではどうしても「観る側」としての立場になりますが、市場にいるとき、私は「暮らしを営む人々」に近づける気がします。市場の喧騒の中に混じって、その土地のリズムに身を任せる瞬間。それは、私が旅先で感じることができる、最もリアルで親しみのある経験です。
市場はその地を感じ、学び、そして旅の意味を再発見するための大切な場所なのです。
これからも様々な国の市場に訪れ、その地の文化に触れていきたいと思ってます。
読んで頂きありがとうございました。