見出し画像

【スリランカ】 仏教徒の聖地 仏歯寺

静かに祈りを捧げる人々の姿、その手に抱かれた一輪の仏花。この場所の空気はどこか特別だ。

深い歴史の重厚感が漂い、神聖さと畏敬の念が満ち溢れている。仏歯寺では、日常から切り離されたような時間が流れている。

参拝する地元の少女。


仏歯寺とは

スリランカの中央部に位置するキャンディにある仏歯寺(ダラダーマーリガーワ寺院)は、スリランカ国内でも最も重要な仏教の聖地の一つ。

この寺院には、仏陀の歯が安置されており、世界中の仏教徒にとって巡礼の地となっています。仏教がスリランカの文化と生活に深く根付いていることを象徴するこの寺院は、まさに特別な場所です。

仏歯寺を訪れると、まずその厳かな雰囲気に圧倒されます。寺院の外観は、スリランカの伝統的な建築様式を取り入れており、白亜の壁と精緻な彫刻が印象的です。

寺院内に足を踏み入れると、多くの参拝者が静かに祈りを捧げている姿が見られ、その厳粛さに心が引き締まります。特に、仏陀の歯を安置する黄金の宝塔は、信仰の象徴としての圧倒的な存在感を放っています。

2Fの本堂にて。祈る僧侶。

訪れた時には、ちょうど参拝の儀式が行われていました。僧侶たちが唱える経典の響きと、静かに流れる鈴の音が寺院全体に広がり、まるで時が止まったかのような神聖な空間を作り出していました。

この儀式の荘厳さは、言葉では表現できないほど感動的で、信者たちがどれほど仏教に深い敬意を持っているかを感じることができました。

仏歯寺は、スリランカの仏教徒にとって精神的な支柱であり、その歴史は古代から続いています。この寺院に祀られている仏陀の歯は、インドからスリランカに運ばれ、その後、シンハラ王国の守護として深く信仰されてきました。現在でも、スリランカ全土から多くの信者がこの寺院を訪れ、祈りを捧げています。

日本の仏教との違いを感じながらも、仏教の教えの普遍性を強く実感できるこの場所は、仏教徒だけでなく、全ての旅人にとって深い精神的な体験をもたらしてくれると感じました。

スリランカの歴史と仏教文化を象徴する仏歯寺は、キャンディを訪れる際には必ず足を運んでほしい場所の一つです。

祈る僧侶


何点か観光におけるおすすめ、注意点をご紹介します。

祈りの時間

仏歯寺では、毎日3回プージャというお祈りが行われ、仏歯の納められた金色の舎利容器を拝めます。ただし、その時間は1日3回。時間は5:30am、9:30am、6:30pmです。

服装

入り口は男性用と女性用に分かれていて、寺院にふさわしい服装をしているか係員が見ている。ノースリーブや短パンはあまりよろしくない。聖地に対する敬意を払って、事前に調べると良いかもしれません。

ガイドの詐欺

仏歯寺の敷地内、また入り口で特に断りもなくガイドを始めようとするスリランカ人がいる。親切心からやってくれているのかと思って話を聞いていたら、後からガイド代としてお金を請求してくることがあります。

そこそこ勉強にはなるので、値段交渉してから聞くのもありですが、、。あまりトラブルになりたくない方は安易について行かないように注意しましょう。

本堂の他の見所

・歴史の書かれた絵がずらり
一階に仏歯寺で一番古いお堂があり、その奥へ進むと仏歯寺と仏教の歴史が描かれた絵がずらりと並び、他宗教の我々が見てもわかりやすく描かれています。

仏像と、その周りに並べられた歴史が描かれた絵。

・偉大な像 ラージャの歴史
50回ものペラヘラ祭りで活躍したラージャという象の剥製や昔の写真などが展示されている建物があります。そこで、スリランカで像がどこまで大切に扱われているかがわかる。



仏歯寺について、いかがでしたか?
次はキャンディの他の見どころについて、書きます。お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?