Akira | 医師の旅写真とエッセイ

1996年生まれ東京育ち。内科医/写真家。 明治から続くいわゆる"医者家系&…

Akira | 医師の旅写真とエッセイ

1996年生まれ東京育ち。内科医/写真家。 明治から続くいわゆる"医者家系"に生まれ育ち、紆余曲折(笑)を経て、令和に必要とされる医師を目指し奮闘する日々。 19世紀に先祖もカメラを片手に船で世界周った。写真や旅を通して人と向き合い、そして先祖との繋がりを見出そうとしている。

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記事一覧

【スリランカ】 仏教徒の聖地 仏歯寺

静かに祈りを捧げる人々の姿、その手に抱かれた一輪の仏花。この場所の空気はどこか特別だ。 深い歴史の重厚感が漂い、神聖さと畏敬の念が満ち溢れている。仏歯寺では、日…

【スリランカ】 キャンディを訪ねて 〜高原鉄道で向かう旅〜

「高原鉄道のロマン」 スリランカの高原を駆け抜ける列車の窓から、緑あふれる大地が一面に広がる。 キャンディに向かう道中、ゆったりとした列車のリズムに合わせて、眼…

【スリランカ】 スリランカの国旗についてあれこれ語る シンハラ人?タミル人?

スリランカの国旗、単純にカッコよくないですか? これはAIに頼んでちょっとカッコよく仕上げすぎたかもしれませんが、、、笑 それでもスリランカに滞在する中で、街のあ…

【スリランカ】 日本人だからこそ、スリランカへ行くべき理由

スリランカと聞くと、紅茶や仏教のイメージが浮かぶかもしれません。 けれど、この国にはそれ以上に、私たち日本人が感じる多くの教訓と魅力が詰まっています。仏教のルー…

スリランカに魅せられて、1週間の旅に出る

首都コロンボに降り立つと、蒸し暑い空気が肌にまとわりつき、街にはスパイスの香りが漂っていた。赤土の道を進み、街の喧騒から少し離れると、そこには静かに佇む石造りの…

【石垣島/小浜島】 八重山と緑

初めて八重山諸島の緑に触れたとき、心がときめいたことを覚えている。 僕が初めて八重山諸島へ行ったのは中学生の時。 東京の喧騒の中で生きていた僕にとって、その瞬間…

【タイ】 ヤオ・ヤイ島に魅せられて

2023年11月に訪れたタイのヤオ・ヤイ島。3泊5日の弾丸旅立った。 タイには3度くらい行ったことがあったので、マイナーな島を攻めようということで、観光本にはあまり乗っ…

【トルコ】 トルコは〇〇の国!?

私は猫派の人間である。 それなのに、猫アレルギーというなんとも切ない人間である。 そんな猫アレルギーの私にとって、安全に猫を見ることができる唯一の方法がある。 …

東欧周遊の目的

私は2019年の7月に1ヶ月かけて、トルコ〜イタリアまで陸路で旅をした。 トルコ→セルビア→ハンガリー→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→スロベニア→…

【自己紹介】 ささくれが生えたような医学生。 note始めてみました。

ついに始めてみました。 noteの存在は前から知りつつ、なかなか手をつけられずにいた。 だけど、良くも悪くも新型コロナウイルスが十分なおうち時間を与えてくれ、後回し…

【スリランカ】 仏教徒の聖地 仏歯寺

静かに祈りを捧げる人々の姿、その手に抱かれた一輪の仏花。この場所の空気はどこか特別だ。 深い歴史の重厚感が漂い、神聖さと畏敬の念が満ち溢れている。仏歯寺では、日常から切り離されたような時間が流れている。 仏歯寺とは スリランカの中央部に位置するキャンディにある仏歯寺(ダラダーマーリガーワ寺院)は、スリランカ国内でも最も重要な仏教の聖地の一つ。 この寺院には、仏陀の歯が安置されており、世界中の仏教徒にとって巡礼の地となっています。仏教がスリランカの文化と生活に深く根付い

【スリランカ】 キャンディを訪ねて 〜高原鉄道で向かう旅〜

「高原鉄道のロマン」 スリランカの高原を駆け抜ける列車の窓から、緑あふれる大地が一面に広がる。 キャンディに向かう道中、ゆったりとした列車のリズムに合わせて、眼前には雄大な山々が連なり、その丘陵が絨毯のように地平線まで続いている。 心地よい風が車内に流れ込み、スリランカの大自然の香りが漂う。時折、窓の外には茶摘みをしている人々の姿が小さく見え、彼らの日常がこの美しい風景の中に溶け込んでいるのを感じる。 東京の喧騒や日々の忙しさから遠く離れ、ただ緑と風、そして青空だけが

【スリランカ】 スリランカの国旗についてあれこれ語る シンハラ人?タミル人?

スリランカの国旗、単純にカッコよくないですか? これはAIに頼んでちょっとカッコよく仕上げすぎたかもしれませんが、、、笑 それでもスリランカに滞在する中で、街のあらゆる場所でこの国旗を見かけ、だんだんと興味が湧きました。国旗について知ると、この国の歴史や宗教、文化についてまた深く知るきっかけにもなります。 そもそも、スリランカには大きく2つの民族、4つの宗教が混在します。主に、シンハラ民族とタミル民族。そして仏教徒(70.1%)、ヒンドゥ教徒(12.6%)、イスラム教徒(

【スリランカ】 日本人だからこそ、スリランカへ行くべき理由

スリランカと聞くと、紅茶や仏教のイメージが浮かぶかもしれません。 けれど、この国にはそれ以上に、私たち日本人が感じる多くの教訓と魅力が詰まっています。仏教のルーツをたどり、内戦を乗り越えた平和への道を探ることで、日本とスリランカが共有する精神的なつながりや異文化との共存の大切さに触れることができます。 この記事を通して、日本人だからこそスリランカを訪れるべき理由を5つの側面からお話しします。 1. 仏教の深いつながり • 日本とスリランカの仏教的なルーツ 日本とスリラ

スリランカに魅せられて、1週間の旅に出る

首都コロンボに降り立つと、蒸し暑い空気が肌にまとわりつき、街にはスパイスの香りが漂っていた。赤土の道を進み、街の喧騒から少し離れると、そこには静かに佇む石造りの古代遺跡がある。 スリランカは、古代の歴史と現代の生活が絶妙に調和する国だ。数千年にわたる波乱の歴史、そしてその中で育まれてきた豊かな文化が息づいている。内戦や植民地時代を乗り越え、今もなお未来へと歩んでいるスリランカの人々。その暮らしや文化には、他のどの場所にも見られない独特の空気が漂っている。 僕がスリランカに

【石垣島/小浜島】 八重山と緑

初めて八重山諸島の緑に触れたとき、心がときめいたことを覚えている。 僕が初めて八重山諸島へ行ったのは中学生の時。 東京の喧騒の中で生きていた僕にとって、その瞬間は新しい世界に足を踏み入れたような感覚だった。 目の前に広がるのは、どこまでも続く緑の海。 八重山の緑は、ただ目に映る美しさだけでなく、その奥に流れる生命力を感じさせる。 亜熱帯気候に育まれたこの島は、独自の植物と生態系が広がっている。 密度の高い森林、そしてマングローブが育つ湿地。 我々の文明社会、道路

【タイ】 ヤオ・ヤイ島に魅せられて

2023年11月に訪れたタイのヤオ・ヤイ島。3泊5日の弾丸旅立った。 タイには3度くらい行ったことがあったので、マイナーな島を攻めようということで、観光本にはあまり乗っていないこの島を選んだ。 タイ国民の9割は仏教徒だけど、この島に住む9割はイスラム教徒。島に入るやいなや、本土とは全く違う雰囲気。女性はヒジャブを纏い、街中にはモスク。アザーンが響き渡る。トルコでイスラム教国家を経験したことがあったのでどこか懐かしい。異国にきたなあと染み染み。 この島に訪れて感じたことは

【トルコ】 トルコは〇〇の国!?

私は猫派の人間である。 それなのに、猫アレルギーというなんとも切ない人間である。 そんな猫アレルギーの私にとって、安全に猫を見ることができる唯一の方法がある。 それは、NHKの「岩合光昭の世界ネコ歩き」を見ることだ。 猫の生活にフォーカスしながら、世界各地を見ることができる素晴らしい番組なのだ。 その番組のある回で、イスタンブールの猫を特集していたことがあった。 そこで、イスタンブールが世界的にも有名な「猫と共存する街」だと知る。 猫を大切にし、共存する街。是非

東欧周遊の目的

私は2019年の7月に1ヶ月かけて、トルコ〜イタリアまで陸路で旅をした。 トルコ→セルビア→ハンガリー→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→スロベニア→イタリアといった経路を通った。 今日は、私がなぜ旅行先としてはマイナーな「東欧」を周遊したかについて書こうと思う。 東欧とは そもそも東欧の国がどこなのか思い浮かぶだろうか。 広義的に東欧とは、スロバキア・スロベニア・チェコ・ハンガリー・ポーランドを指す。 下に地図で指すとピンク色の地域である。 (

【自己紹介】 ささくれが生えたような医学生。 note始めてみました。

ついに始めてみました。 noteの存在は前から知りつつ、なかなか手をつけられずにいた。 だけど、良くも悪くも新型コロナウイルスが十分なおうち時間を与えてくれ、後回しにしてきたことに取り掛かることができる日々が訪れた。 こんな時だからこそ、前向きにやれることをやろうと感じnoteに手を出す。 まずはちょっとした自分語り 僕は1996年に生まれた。 東京がベースにありながら、父親の仕事の関係で北海道や山形や千葉などに移り住み、小学生の頃からまた東京に落ち着いた。 正