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映画PERFECT DAYSを観て

主人公の平山は渋谷のトイレを掃除する人です。
トイレ掃除なんていい仕事ではないと思う方が多いでしょう。
朝早く起きて身支度を整え、盆栽に水をあげ玄関を開ける。
今日もいい気持だ。
仕事、がんばるぞとお気に入りのカセットテープを聞きながら
ニコニコして仕事に向かいます。
今、日本で彼のように朝ニコニコして「仕事、がんばるぞー」という気持ちになっている人が何人いることでしょう。
見えないところに手鏡まで使って汚れがないか確認して、
使う人が気持ちよく使えるように掃除をする。
きれいにすることに誇りを感じています。
昼食はいつもサンドイッチと牛乳。
昼休憩に公園のベンチから見上げる木漏れ日を写真に撮ってまた、
にっこり。
仕事が終わると、銭湯で汗を流す。
飲み屋でつまみと酒で夕飯をすます。
寝る前には必ず読書。
眠くなったら寝る。
これと言って代わり映えのない毎日なのに、
平山は生きることを楽しんでいる。
贅沢をするわけでもなく、実に淡々と毎日を生きてゆく。
一日一日を楽しんで。
ヴィム・ヴェンダース監督は樺沢紫苑先生の「幸せの授業」を読んでからこの映画を撮影されたのかと、一瞬錯覚するくらい
この映画も、「幸せの授業」も、主張していることはよく似ている。
それは、幸せは「あるもの」で、各自が「そこにある」ことに気づければ幸せを感じられ、幸せになるということだ。
幸せに気づくことで、幸せ物質が脳内に出てきて、幸せを感じるということなのだ。
そういう考え方が世界的に広まりつつあるのかもしれない。
樺沢先生の「幸せの授業」を読んでからこの映画を観ると理解が深まると感じた。
PERFECT DAYS」は幸せがわからない人におすすめです。


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