なまりでnoteを書くワケ
わたしね、なまってるんだわ。
したっけ、北海道のオホーツクの産だからね。両親もなまってるし、子どものころの友だちもなまっていたっしょ。したから、そんなに意識したこともなかったんだわ。
人生で初めてなまりを意識したのは、札幌の中学に転校したときだったの。同級生もなまってはいるんだけど、ソフト。どっちかというと標準語に近いなまりさ。あれ~?って思ったよね。同じ北海道でも、やっぱ都会はちがうんかね~って感心したよ。中学、高校・・・と札幌に住む時間が長くなるにつれ、わたしもソフトなまり派になったわけさ。
次のなまり受難期は、「上京」ね。
「あぁ~、わかる~」って思ってくれる地方出身の方も多いんでないべか?ソフトなまりですら、指摘されたんだよね。東京出身の彼氏にさ。現在のダンナだけどね。
マルコ「つぎ、いつ会う~?」 ※太字はアクセントがくるところね
彼 氏「・・・いやいやw つぎ、いつ会う? だよ」※アクセントなし
マルコ「そんな平坦な言い方だとさ、淡々としてるというか、『会いたい感』が少なくない?アクセントがあった方が、はずんでいて待ち遠しい気持ちが出ていない?」
彼 氏「いや、なまりは直そうよ」
上京したてでうぶのわたしはさ、それに素直にしたがったわけ。東京で生活していくわたしを心配してのアドバイスだと思ったしね。札幌のときと同じ、社会人、主婦と、東京に住む時間がたつにつれて、出身地を悟られない程度の標準語を身につけられたんさ。
したけど、四十過ぎた現在、ふるさとに戻ってみるとさ、自然になまるのがむずかしくなってたわけ。「外国語は話さないと忘れていく」って言うけど、それに近い感覚なのかな。話せるんだけど、スムーズさ、自然さに欠ける気がするんさ。ちょっとオーバーになまってみたり。東京になじんで生きてきた結果だからさ、仕方がないんだろうけど、さみしいよね。なまり、お国ことばは、わたしの誇りだからさ。それを取り戻したいんさ。
したから、noteも一般的な書き言葉、標準語で書かないで、なまった話し言葉で書こうと思うワケ。みなさんにとって読みにくいかもしんないけど、こういうなまりもあるんだな、と北海道の大地のような広いおこころでお付き合いいただけると、本当にうれしいっしょ。
これからも、どうぞよろしくお願いします。あ、標準語だ…。