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迷宮で樽をかかえる


今日はちょっくら、いつもと違う感じで書きます。
書く、というより話すという感じでいきます。
普段の私の話し方や雰囲気がだだ漏れになりますが、
どうぞ心に大きなバケツをご用意頂いて、ちょろんちょろん
漏れた部分を受け止めて頂ければ幸いでございます。

事の起こりは、昨日ですね、
ある方が、自分が告白したもやもやした感情を
「嫉妬」だと他者に言い切られ、傷ついていらっしゃるのを見たんです。
読んでいて、その嫉妬というラベリングに対して、
私にはどうにもこうにも違和感があった。
私自身が腑に落ちなかったわけです。
他者の一言によって、その感情が嫉妬だと
思わされてしまったように見えたんです。
私は下顎を突き出してですね、思わず「おおん?」となりました。
「おんどりゃー! 嫉妬だぁあ?何抜かしとんじゃ、おおん?」
まぁ、こんな感じで、私の鼻息が荒くなったのですよ。
ウマ年ですけど、ウシの形相で、もう前足バッスンバッスン蹴りまくりで、
赤い旗めがけていつでも行ったるわ!状態だったわけです。
一応、鼻息荒く、心は静かに、私の熱い思いを
その方のnoteにコメントさせて頂きました。

でも、思ったわけです。
こういう感情のラベリング、自分も誰かにやってるかもしれん。
赤かった顔が一瞬にして青くなりましてね、
深窓の令嬢のように、急にしおらしくなりましたよ。
人の振り見て我が振り直せ状態に突入し、
私はダイビングのごとく思考の海に潜り始めました。
まぁ、私、泳げないんですけどね。で、こんな記事を投稿しました。

正直、私も気をつけよう、みたいな気持ちで書いたもんですから、
「気をつけよう、人の気持ちの名前付け」
といった心の標語みたいな記事になったわけです。
書いている時に、チラッと思ったのは、
でもラベリングされたい人もいるんだよなぁ、
いやー、あまりラベリングしないぞ、と意識しすぎても、
自分の気持ちを言いにくくなるんだよねぇ。

と、いうこと。
自分の記事が、少々窮屈なようにも思いました。
しかしながら、自分の中では、ひたすら
「あたし、ラベリングとか、マジ気をつけたい」
と思っているもんですから、そっちに向けて文章は走っていきました。
さらば。

したらですね、同じ思考のダイビング仲間のくまさんがですね、
ビシッと、こういう記事をお見舞いしてくれたわけなんですよ。

最初に思ったことは、くまさん、吉野家なの?っていうことですよね。
私の記事の投稿が2021/04/18 18:41
私の記事を受けてくまさんが書いて下さった記事の投稿が2021/04/18 22:42
わずか4時間で、これだけの思考を書いてくださったわけです。
早い、旨い、安いですよ、これは。
こんないいお見舞いないですよ。なんせ牛丼ですからね。
しかも吉野家のスピードで、今半レベルの記事に仕上がっていて、
コメント欄も熱くて、コメントまで今半の高級牛丼になっていて、
うまいうまいって、どんぶり持って掻き込む状態になったわけです。

私の記事にある不足分を、くまさんの記事と、皆さんのコメントが
埋めてくださった気がしました。
突貫工事状態ですよね。くま組の威力恐るべしですよ。

何がいいたいかと言うと、
もしよければ、私の記事と合わせて、くまさんの記事と、
コメント欄を読んで頂きたいということなんです。
これは呼応です。noteならではのものです。

そしてもうひとつ、昨日の私の記事に頂いたコメントを
ご紹介させて下さい。

言葉にする、文章にするって、ラベルを付けるような面がありますよね。
その方独自のラベリングに驚いたり共鳴したり。

こちらは、hikoさんからのコメント(一部抜粋)です。
私はこの部分を読んでハッとしましたね。で、改めて思いました。
書くことと、ラベリングって、案外密接なものなんだなということ。
と、いうことはnoteに投稿するということ自体にも
深く関わる問題なんだなと思いました。
ラベリングにも、多種多様な種類があって、
ラベリング自体を、悪いものだと思いこむことも
ラベリングかも知れない…。

あー、こりゃ、もう完全に迷宮状態ですね。
なかなか大きな宮殿に迷い込みましたよ。
今私は、金田一耕助並みに頭かきまくっております。
あ、そっちに、フケ飛んでたらごめんなさいね。

その一方で、ラベリングされたい人と、ラベリングしたい人の
ワンセット問題というのもあって、
これは、何だか共依存の風味もして、
自己否定、愛情の飢餓感、自己肯定感など、別の問題が、
樽で発酵し始めるわけです。

宮殿で、樽発酵ですよ、もう私の手におえませんよ。

そんなわけで、私は迷宮で香ばしい樽を抱えて
頭掻きながらウロウロしています。
このウロウロが、新たな思考を生み出してくれたら、
また、何か書くかも知れません。
本当に迷宮入りになってしまったら、
その時は本物の金田一耕助を召喚したいと思っています。



お読み頂き、本当に有難うございました!