ストップ ザ 生き霊!
「呪術廻戦」にハマっている。PCのデスクトップが鬼滅の煉獄杏寿郎から五条悟に取って代わった今日この頃。
「呪術廻戦」は、呪術師と呪いとの戦いを描いているが、呪いは人間の負の感情から生まれるとされている。
それって、フィクション、とも言い切れない。
恨みとか、嫉妬とか、人の負の感情が身体的、精神的に影響を与えるということはある。
生き霊とかサイキックアタックというやつだ。
それに、マンガの呪術師のキャラとは大きく違うけれど、見えないはずのものを視たり感じたりできる人も世の中にはいる。
そういう人に、あるとき、私の体調不良の原因が人から向けられた嫉妬のせいだと言われて、びっくりしたことがある。
思いもよらない相手ですよ、と言われたが、確かにまったく心当たりがなかった。
どこの誰とも分からない相手に腹が立った。
でも、矛先がわからないからやりきれない。
見知らぬ人のゲロを踏んで転んだときと同じやりきれなさである。
私のどこにどんなうらやむ要素があるというのか。自分の現状にうんざりしているというのに。相手の勘違いにも腹が立つ。
でもこれ、珍しいことでもないみたいで、同じように原因不明の不調の原因が生き霊だったという経験談をあちこちで耳にした。
生き霊を飛ばすなんて、「源氏物語」の六条御息所の特権だと思っていたのに、最近は生き霊が飛びやすい時代なんだろうか。Wi-Fi に乗って飛ぶわけでもあるまいに。
もらい生き霊なんてのもあって、生き霊をつけた人に心を開かれちゃったせいで、生き霊が自分に乗り換えたという人もいた。電車かっ。
対処法として、影響を受けやすい首を守るようにしてください、と助言を受けた。あとは、結局のところ、ポジティブに自分を強く保つしかないような感じだ。
いい迷惑である。勝手に生き霊を飛ばさないでほしい。
とは言いつつ、呪いのプロでもない素人が飛ばす生き霊なんて、意識的なものではないんだと思う。
たぶん、負の感情の副産物なんだろう。
でも、人を攻撃するぐらい強い負の感情は、本人にだって負担をかけているはずだ。
人を呪わば穴二つ、と言うし。
だから、外からの攻撃も怖いけど、気をつけるべきは、自分が生む負の感情だ。
もちろん、負の感情を抱かないなんてことは無理だ。人間だもの。
肝心なのは、それを引きずって蓄積しないようにすることなんだと思う。
なので、通勤電車にてサラリーマンに席をかすめとられ、生き霊を飛ばしてやりたい気持ちに駆られたが、気を取り直してマスクの下で口角を上げてみた次第である。
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