コロナウイルス奮闘記 #6
ほうれん草ってめっちゃ美味いよね。
ベーコンとほうれん草ってどうやっても美味しいよね。
おばあちゃんが畑でほうれん草山ほど作ってるから無限に家に届くんだよね。
ほうれん草は、草の割には主張が強すぎず、でも、個性があって、良いですな。あののど越しも申し分ないし、料理に色を入れて見栄えもよくしてくれる。最高だね。でも、あいつはベーコンと結婚してるから、ダメだ。
ベーコンも八方美人だし、ほうれん草も誰にでも合うから、そういうやつらが結婚しちゃダメよね。うん。ダメダメ。
前回に引き続きアガリスクの限定公開を見てきました。
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「発表せよ!大本営!」**
「大本営発表」というのは戦時中の政府から国民に対する公式の戦況報告のことです。
終戦後、「大本営発表」では日本が勝っていると思い続けていた国民が負けていたとは知らず驚いた、なんて話もありますよね。
このおはなしでは、その「大本営発表」を作る経緯を語っています。
どのような圧力とか事件、考えで嘘の報告がされていたのか、というのが事実をもとにしているのかわかりませんが、「まぁ、こういうことか」とわかります。
戦時中の話ですが、コメディなので見やすいです。
やっぱり、シチュエーションコメディの基本として「板挟み」がありますよね。「んんんん~~~!!!」っていうのが、良いと。・・・は?
終盤、セリフの応酬になります。セリフによるテンポとか音の心地よさって映画にはない演劇の強みの一つだと思うから、今後生かしていきたいですな。
最後の電話のシーンとか、時間がない中で焦る状況が好きなんですよ。
演劇では観客と舞台は同じ時間を共有してる感が映画よりも強いから、時間を使った状況設定がより活きてくる。三谷幸喜の「ラヂオの時間」とか、放送時間中に人物たちが行動するのがすごい好きで。一方でお話が同時並行しているのはヒヤヒヤして楽しい。手に汗握るぜ。
アガリスクにしては、今回はシチュエーションコメディ感はあんまり強くなかったかもな。「我が家の最終的解決」はコメディやります!ってひしひし伝わってくるけど、今回の奴は、「大本営発表」にあたふたする人々って感じがしたな。物語重視な感じ。でも、コメディはライブが施行ですから、生で見た「我が家の最終的解決」の方がコメディを強く感じたのかも。
それと、恋愛パートで失恋話があると、ハッピーな終わり方でも成就したハッピーにフォーカスできない・・・。なんでだろう・・・。
メンタリストdaigoによると、人間はネガティブな情報に興味が沸く性質があるらしいから、そういうことかもしれない。
まあ、ハッピーな終わり方が全てじゃないよね。辛いも嬉しいも人生だもんね。
場面がどんどん転換するおはなしだったけど、場転がスムーズすぎて逆にカッコ良かった。「ト音」とか「月がとっても睨むから」とか、「甘い手」も場転がきれいだからすごく見やすい。場転にこだわりを。
「場所=人物(担うお話)」の理解をお客さんにインストールして、それを固定していることが重要な気がする。
んー、一つの空間を色んな空間に分断するのがまだまだ難しい・・・。
津和野さんはいつも屁理屈キャラだから、真面目な役が新鮮だった。かっこいい。
アガリスクは、高校の時から知っていた。
高校時代に読んだ「我が家の最終的解決(初演版)」は人生で読んだ中で一番面白い戯曲だと思った思い出がある。でも、そのすぐ後に映像を見て、「いや、もっと面白くなるだろう」と思っていたから、二回目があった時はすごくうれしかったし、「やっぱり」とも思った。
大学生になった今でもアガリスクは憧れの劇団です。
アガリスクは、理屈的にコメディっていうか演劇を作っている集団な気がするから、勉強しようと思ったらすごい参考になる気がする。
いつかアガリスクの台本をまたやりたい。
原点回帰。僕がコメディをやりたいと思った劇団。
初心に戻った気がした。演劇を知ってワクワクしっぱなしだった高校の時。
ワクワクが帰ってきた。
またこっから一歩一歩。