わたしはしあわせ
夏にメロンを食べる。
その度にメロンが好きだった亡くなった祖父の顔が思い浮かんで
食べさせてあげたいなぁと思う。
旅先でこの世のものとは思えないくらい美しい風景を目にしたときムスメに見せてあげたいなと思う
おいしいものを食べたとき、うれしいことがあったとき
大きなしあわせを感じたとき
それを分かち合いたいと思える人がいる人生はとてもしあわせだ
それはきっとわたしもいろんな人からちいさなしあわせを分けてもらって
そうして大人になったから
今こうして生きているのはだれかがいろんなものを与えてくれたから
わたしは人のやさしさでできている
だれかからもらったちいさなやさしさを貯金にして
この身にたくわえて今日を生きている
そして今、してもらったのと同じように与えたいと思える人がいる
分けてもらうことと同じくらい、与えることも貯金になるんだよ
それはそんな与えたいと思えるような大切な人たちから教えてもらった
わたしはしあわせだ