見る角度で景色は変わる
昔ある風俗店でこんなお客様に出会った。
そのお客様Aさんはここ数年ずっとお見合いをしていて、かれこれその数は16人になるという。
そんな彼に16人目の彼女からお見合い後、あるものが届いた。
それは便せん5枚にわたる長いお手紙。
そのお手紙には、彼のどこがいけないかということが長々書かれていたそうだ。
彼は大変怒っていた。
なんて失礼な女だと!
この話を聞いて、私は彼にこう話した。
「でも、ほんとにどうでもいい人には5枚も書くのって面倒で、
通常は書くことはないと思うよ。
そう考えると、彼女は悪いところを指摘してくれたありがたく、また親切な存在なのかもしれない。
ここは1歩大人になり、怒るのではなく、真意に受け止めてみてはどうだろう?
怒ってそこで終わるのは簡単。
でもここで踏み込んでみたら、彼女の見方も変わるかもよ?
それが吉と出るか凶と出るかはわからないけど、やらないで終わらせるより、知って終わったほうが自分の栄養になると思うよ。
せっかくお手紙頂いたんだから、感謝のお手紙でも出してみたらどうだろう?
何か今までと違う景色が見えるかもしれないよ?」
人なんて言うものは、色んな面があって1個の人格を構成している。
そんなことは誰でも頭ではわかっているけれど、
とかく他人に対しては一辺倒にしか見れない事のほうが多い。
でもそれは本当にもったいないことだ。
1を知って10を知った気になるより、
10を知ったほうがより深く理解し、また学びにもなる。
人というのはプリズムのようで、光の角度を変えることで、
いろんな色を見ることができる。
私の小学生の時の恩師がよく言っていた。
「知ること学ぶことは人の一番の財産になる。
短い人生の中で、よりたくさんの知識と経験を得ることが人生を豊かにする。
だからこそ、たくさんの本を読み、たくさんの事を経験し、たくさんの人と出会いなさい。
それらすべてがあなた方1人1人を豊かに構成する栄養となるのだから。」
1人をじっくり観察し、知ることって、自分を同じように観察し、知ってもらうことになる。
これって実はとっても大事なことだと、私は思っている。
あなたはどう思いますか?
元ストリッパー&振付師の観月真子こと藤倉瑞城です。