「何気ない家族の日常〜あの夏の日の風鈴〜」
外に出せないままの風鈴
名残惜しそうなお顔の風鈴
かつては軒下につるすのが一般的でしたが
強風や家の構造の関係もあるのか、家の鴨居にかけられた風鈴の音も聴かれることがなくなりました。
数年前に家族が埼玉氷川神社の風鈴市で買って来てくれた水色や赤のビーズが散らばった風鈴。
風に吹かれることもなく和室の窓のそばにつられたまんまの風鈴。
「せっかく風鈴を買って来たのに、どうしてお家の中に風鈴をつるすの?」
全く意味が分からないわ、という我が子の冷ややかな視線と声。
掃き出し窓に立てかけられた、よしずと風鈴と朝顔と。夜空に打ち上げられる花火。けむりの行き先を目線で追う蚊取り線香。
お祭りの後に夏の終わりを感じる。
定番だった、夏の風物詩も時代の流れとともに変わりつつあるのかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました! もしよろしければサポートをお願い致します。 いただいたサポートはより一層、文筆活動に励むために使わせていただきます!