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オーケストラ本番〜隠れられないし、誤魔化せない〜

モーツァルトに取り組んでいた、O楽団の定期演奏会が終わりました。
雪が降るかもしれない…と天気が心配でしたが、無事に開催できほっとしました。

当日は、交通も問題なく会場に到着し、リハーサル前にしっかり音出し。少人数で、しかも曲がモーツァルト…ということで、荒い音を出せないし、隠れることもできないので、ここでちゃんと息を使って鳴らしておく。朝の控え室は暖まってなくて寒いけど、昨年「ここのホールはすごく寒い」と覚えたので、今年は防寒対策もしっかりしてきて◎ソノリテをしていると、体も温まり調子は悪くなさそう。

今回のプログラムは前半が室内楽、後半がモーツァルトの交響曲40番、という構成。

プログラム順にリハーサルは進み、リハでは自分自身もオケも悪くないのでは?という感じ。

40番はフルート2本でユニゾンなので音程も心配だったけど、悪くない。(何か所か危なげなところもあるけど、まぁ許容範囲でしょう!という感じ)

リハが終わったら、もう練習はしないことにした私。隣の部屋から聞こえてくる、別グループの室内楽の曲を聞いて、ぎりぎりまで粘る姿勢に感心しながらも、自分自身はあまり本番前の緊張感がわいてこない。楽屋の前で会った先生に「緊張するでしょう」と言われたけれど、ここでも実感があまりなく。
もちろんモーツァルトのフルートカルテット、心配や不安もあるんだけど、けっきょく緊張を感じないまま舞台に出ていきました。

でも、やっぱり曲を吹き始めたらやって来ました、緊張。

緊張というか、動悸というのでしょうか。
どきどきして「あ〜こわい〜」と思いながら吹いてました。こわい気持ちと冷静さが半分ずつくらいだったかな。

冷静さと勢いでこわいのを抑えつけて吹きながら、くり返しなしにしておいてもらって本当に良かった〜!と思っていました。
(リハで先生に「くり返しなしでいいの? せっかくなのにすぐ終わっちゃうじゃない」と言われたけど「なしで!なしでお願いします!」と全力で答えてたのです)

自分の演奏は、発音がうまくいかなかったり、16分音符の粒が揃いきらないところがあったりしましたが、大きな事故はなかったかな。(先生がVcでしっかり支えてくださったのと、VnのMちゃんがよく聞いてかなりFIにつけて弾いてくれたおかげです)

息のあがったまま楽屋に戻ると、やはり緊張はしていたみたいで、どっと疲れを感じる。このままごろんと横になりたいぐらいだけど、まだこの後モーツァルトの交響曲40番を吹かなくちゃいけない。

とはいえ、今回は同じパートを2人で吹くので、Y氏がきっとちゃんと吹いてくれるだろう〜と気楽な気持ちで油断していました(笑)2人で吹く難しさもあるけれど、リハでは良い感じだったのであまり心配もせず。
…が、本番というのはこわいものですね。

本番では、Y氏も緊張しているようで、音程もできるだけ彼につけて吹こうとするのだけれど、少し不安定な感じで、2人で吹く難しさが出たなぁ…フルート2人に関しては、リハの方が良かったかなという感じです。

そして毎回すぎて嫌になるのだけど、疲れからか、油断からか、私は集中力の糸が切れてしまい、3楽章で楽譜を一段見間違い、変な音を鳴らして落っこちる…というミスをやらかしました。

お客さんは気づいてないかもしれないけど、隣のY氏を動揺させてしまい、本当に申し訳ない。集中力ってどうやったら鍛えられるんでしょうね(^_^;)

ただ、オケとしては良い演奏ができたと思います。私はもちろん反省しないといけないし、団員さんそれぞれに反省もあると思うけど、お客さんは喜んでくれていたそう。前半が室内楽で、後半が交響曲というプログラムも好評だったようでよかった。

***
本番後、フルートカルテットについて、他の団員さんやエキストラさんからたくさんほめ言葉を頂きました。面映ゆいながら、ちゃんと吹けてたのかな…と喜んでいたのですが、帰宅してから本番の録者を聞いたら、全然納得のいくようには吹けてなくて。
ショックとダメージを受けました。モーツァルトは本当にごまかしがきかないなぁとか、なんでこんなに難しいのだろう…とか。自分の演奏の足りないところばかり気になるし。

もっと上手になりたい。
録音を聞いた感想はそれに尽きます。
次の本番がすぐにやってくるので、落ち込んでる暇はなく、前向きに練習するしかないんですけどね。



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