友人は精神科の患者となった
医学生だった頃、私はある友人(以後A子)の誘いで同じ下宿で暮らしていたことがあった。引っ越してすぐ隣のA子の部屋がにぎやかだったので部屋を訪ねた。にぎやかな声の主はかわいい中学1年の(あやちゃん)女の子だった。どうして一緒に住んでいるのか最初は分からなかった。
親御さんは娘を早く自立させようと大学の入学前から知っているA子に預けたのだ。あやちゃんの家は医者で娘が医者の道に進んでくれたらと思ったのだろう。A子はあやちゃんの食事の用意、弁当を作る、勉強まで教えることで大学生活がで