Someone like you もしかしてヴァン モリソンが結んでくれたかもしれない縁
夫とは18年前に友人の引越しを手伝った時に知り合った。その場でお互いの携帯電話の番号を交換して、また会おうねということになった。彼は私の住んでいた都市の近くの町の出身で、ドイツらしい中世の街並みが残るその町を案内してくれるという。その頃まだおぼつかないドイツ語と悪戦苦闘していた私は、ドイツ語で電話をかけることを極力避けていたのだけれど、この時ばかりは好奇心が勝って、決死の覚悟で彼の携帯電話の番号を押してみた。呼び出し音がなっている間、心臓が息苦しくなるぐらいバクバクとしてきて