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「ありがとう」ちぐはぐな言葉と感情と。

自分のことを理解したくてセルフコーチングの本を買って読んでみた。なかなか面白い。セルフコーチングは自分で自分に気づくために、良質な質問を自分自身にしていくというワーク。

最近誰かにありがとうと言われたことはなんですか?

ありがとうと言われたこと=成功体験

わたしの読んだセルフコーチングの本では、ありがとうと言われた経験=成功体験、という前提で話は進んでいく。

先日、彼に婚約指輪のお返しにサプライズプレゼントを渡したら、ちょっと泣きそうになりながらありがとうって言われた。

サプライズプレゼントというのも、彼のお兄さんの奥さんが画家さんなので、オーダーアートを依頼させていただいたのだ。さらに新年早々ご好意でお義兄さん宅でホームパーティーを開いてくださり、4人でもつ鍋をつつくなか、デザートプレートとともに素敵な原画をお義姉さんから彼に渡してもらった。

「ゆうこさんからエンゲージリングのお返しです」と、お義姉さんがいうのと同時くらいに、彼が隣にいるわたしに向き合って驚きの表情をみせてくれた。

「え?えっ?ありがとう!うそ?いつ?」と明らかな動揺。

記念に写真を撮ってもらいながら、くしゃっとみたこともないくらい笑顔の1枚と、2枚目以降の真顔な彼。
真顔でいないと涙が溢れそうだったらしい。
彼は家族のグループトークに写真を添えて両親へ報告。私もすかさず母にお披露目。

ありがとうと言ってもらったけど、これが成功体験ということか??
落ち着いて俯瞰すると、なんだか表現が違っている気がする。でもなんだろう。お義兄さんご夫婦も、彼家族も、わたしの家族もみんなが温かい気持ちになる時間を作れたことは間違いなかったようだった。

ほくほくする気持ちを大切にしたい

言葉は容易くて「あ」と入力すれば「ありがとう」と予測変換してくれるわたしのiPhone。仕事の場ではとりあえず「ありがとうございます」と言っておこう、という感謝軽視のマインド。いつの間にかわたしの中での「ありがとう」という言葉と、感謝の気持ちが離れ離れになっていたことに気がついてきた。

明日から仕事始めだということも相なって、感謝ってもっとほくほくするものだよなー。って今湯船に浸かりながらひたすら考えていたりする。

誰かにありがとうと言いたいことはなんですか?

わたしは、泣きそうなほどびっくりして喜んでくれた彼にありがとうを言いたい。サプライズを手伝ってくれたお義兄さんご夫婦にもありがとうを言いたい。

婚約と結婚のお祝いをくれた両親にも、妹弟にも、同じようにありがとうを言いたい。
わたしからの「ありがとう」は誰かの成功体験につながるのだろうか?誰かのほくほくした感情を生み出すことはできるのだろうか?

優しい言葉が似合う人になりたい

以前自分で書いた記事を思い出した。

わたしの目指すところはここ。
上部だけの「ありがとう」で終わらせてはいけない。
わたしの「ありがとう」がもっと周りの人たちのほくほくした感情に繋がるように、言葉を大切に伝えよう。もっと周りにいる人たちをよくみてみよう。半径2mくらいでいい。手の届く距離の人だけでもいい。まずは「ありがとう」と感謝の気持ちを同時に伝えられるくらい、自分の気持ちを整理して、自分のことを理解しよう。

成功体験=ほくほくした気持ち(わたしの場合)

「ありがとう」と感謝を上手に使いこなせないわたしだから、言葉を言い換えて理解しておく。ほくほくした気持ち。なかなかに伝わり辛いがわたしにはしっくりくる表現。今年はこんな温かで舞い上がりそうな、笑顔ほころびそうな感情に何度も出会いたいと思う。

そしてそんな感情がいっぱい転がっていそうな道を怖がりながら、歩んでいくような1年にしたい。

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