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チュニジアのSTさん

すっかりうっかり更新を忘れていたnoteを再開しようと思います。

いろいろいろんなことを端折ってお話すると、私は今、チュニジアという国の小さな街の施設で働いています。

”この施設には聴覚障害のある子どもたちが通っています”

という事前情報でしたが、実際は、
聴覚障害というよりも、構音障害の子が多数を占めている?
聴覚障害というよりも、それ以外の困難を抱えている子もいる?( たとえばASDなど )
などなど疑問点は多々あります。

兎にも角にも、まだまだアセスメント期間なので、
今は現状を知り、今後限られた時間で自分に出来ることを探って行きます。
焦らず、慌てず、スモールステップで、
でも、やることはきちんとやる。

これからは、私の見た教育現場の様子や、授業のことを記録していきます。


今日はとりあえず、先日見学させてもらったST(言語聴覚士)さんの授業について。

まだまだアセスメント不足なので一旦は授業の現状のみで、個人的見解は抜きで。

子ども達は、算数国語などの教科学習に加えて、手話の勉強や発声トレーニングも全て並行で行っているよう。施設には常勤STさんがいて、週に1度、クラスでの授業中に呼ばれた子から順番に別室でSTさんとマンツーマン形式で語彙の獲得や発声練習などを行っているよう。

メインの教材はパズルと、まさかチュニジアにあると思わなかったタッチパネル形式のスクリーン!(笑)

動物のパズルを完成させて、”これなんだっけ?”と聞き、手話ではなく口頭で答えてもらう、という感じ。

スクリーンは、パズルのアプリを使用しているようで、パズルを完成させて”これなんだっけ?”と聞くのは机上のパズルと同じ流れ。こちらは教材として使われるときもあれば、強化子やご褒美として使われることも多々。

やっぱり国を超えても子どもたち強化子は似ているんだなあ、と実感。(笑)

そして驚きだったのが、STさんとのマンツーマンの中で文字の読み書き練習を行っているところ!

これは日本でもやっていることなのかな?個人的にSTさんが文字の読み書き練習を行っているイメージがあまりなかったので驚き。

クラス授業内では文字を書いたりしているものの、1文字ずつちゃんと教えているような様子はなく、子どもたちもなんとなーく書いているだけ?のような感じがするので、そもそも音と文字のマッチングができているのかは謎...?なのでSTさんとのマンツーマンで、より詳しくやっているのかなあ?

STさんとクラスの担任の先生とコミュニケーションが取れているのかも謎...?

そして、子ども達によってなんとなく授業の内容は分けられているようだけれども、具体的に個別の支援計画があるのかは本当に謎?

というのが1日...というか1時間程度でとれたアセスメントの一部!

プライベートスクールのため公開できない情報もたくさんありますが、先生たちに聞きながら、可能な限り記録としても残していきます!

とりあえず今日はこの辺で!