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第89話 心の整理整頓とカウンセラーの限界

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1年近く週1回に1時間以上のカウンセリングで、私が分かってきたことは、親を愛している事だった。本当に心と向き合うのが下手くそな親だが、それでも愛していたのだ。

親と上手な距離感を保ち、自分を立て直していく。
白蟻を巣ごと撃退出来ればいいけどね(笑)残念ながら愛しているのが分かってしまった。

じゃあどうする?
あーだこーだ言ってきたら、まともな事なら聞いて後は馬耳東風。
もちろん、あんた達のせいで精神科に行ってるんだ!なんて言わない。自分の心の為に、自分が選択した事だ。

距離感をとり、最低限の会話をする。べつに親の機嫌なんて取らなくていい。ただただ、カウンセリングで自分の心の整理整頓をして、ゴミを捨てて、心に清らかな流れを取り戻せばいい。
自分で自分のご機嫌をとって、少しづつ充電すればいい。

ジニアプロフュージョン
可愛い。暑さを忘れて撮りまくる私。

そんな途中でも、透析して検査受けて手術が必要なら手術して。
やってみたら前ほどきつく無くなってる自分を知る。局所麻酔の手術中に好きな音楽をかけてもらったり。

あんな白髪が増えるような思いはしなくなった。

それどころか、親と一緒に暮らしている自分を誇らしく思えてきた。生活保護を受けようとも、出ていけばいいのに。
食事なら作ってきたんだし。でも兄も妹も大切で、親さえ大切に思ってるのが分かってきて、逆に離れるのが心配だった。

あとは病院では病院用の着ぐるみを着てた。親には親用の。友人には友人用の。兄には兄用、妹には妹用。ネット用も親戚用もあった。
この着ぐるみ、厚くて重いのに何着も。全部を持ち歩いてた。

カウンセラーさんに言われた。
「着ぐるみ減らしましょう!」
せめて家族用を作って、人別にするのをやめなくちゃ。
ベテラン患者の着ぐるみも厚くて重いから、ガーゼ素材で楽な物に。

ゆっくりゆっくりと、やれるようになって行きました。

そんな大切なカウンセリングで、病気にまつわる話だったと思いますが、カウンセラーさんが私の話が分からなくて、カウンセラーさんへの心のシャッターを降ろしてしまいます。

(あ、これ分からないんだ。。もうやめよう)
私の病気が複雑すぎてカウンセラーさんの知識が対応しきれなかったんです。
シャッターを降ろしたまま3ヶ月過ぎた頃、私はやっと正直にシャッターを降ろしていた事を話しました。

カウンセラーさんは相当なショックだったようです。私はカウンセリングを卒業し、カウンセラーさんは休みを取りました。




病気を網羅するカウンセラーさんなんていないよね。
食事もトイレも行動も友人も、何もかも絡み合ってるからね。
でもかなり綺麗な流れになったよ。
よかったね。

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