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第66話 教習所での最終試験と怖い未来

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座学の方の模擬試験は、何度も受けていても合格ギリギリラインを行ったり来たり(笑)
これで大丈夫なんだろうか?!
簿記は1級まで勉強しても歯が立たなかった過去が自信を無くさせます。

そして、教習所での車に乗って実技試験です。私の他に2人乗りました。
そこで、なんと私はサード発進をしてしまいます。やらかしました。緊張し過ぎてるーー!!
他はどうにか大丈夫だったらしく、合格させてもらえました。

ヘナヘナです。
これで平針(ひらばり)の免許取得試験に合格し、免許証をもらえるのだろうか?

自宅から名古屋市天白区の平針まで遠くて、出来れば1回で受かりたい。ひたすらに座学の模擬試験を頑張りますが、やはり合格ギリギリラインを行ったり来たりばかり。不安すぎる。

そんな状態で、平針へ行く事になってしまいました。
(あーーー!お願い!1回で受からせて下さい!)
ガリガリカキカキ。。
こ、怖い!

結果は、91点!
ギリギリ合格しました!!
おめでとうございます!
セーーーフ!!取れた!免許証が発行されました!
あははは!嘘みたいー!

浮かれすぎて、どうやって自分を祝ったのかも覚えてないし、親にも何と言ったかも覚えてないです。

成人式を出席してない私は、やっと成人したような気持ちになれました。

1枚のカードが、こんなに意味のある物とは!
身分証明書が保険証だけではなくなりました。
自分の心が立派になった気分です。何度もカードを見て、お財布にしまいました。

この頃の私は、これから起こっていく透析に関する手術や、食べ物の管理、新たな病気が加わる事で更に食べ物の管理が難しくなる事も知らない、穏やかな時間でした。

既に、お腹の全身麻酔手術は5回。透析の為の血管の局所麻酔手術は3回は受けていました。
ですが、これからもっと大変になります。
全身麻酔手術の回数は2桁へ。局所麻酔手術の回数はもう分からないのです。

これを書いている今も、明日は血管のメンテナンス手術(局所麻酔)を控えながら書いています。私の腕には人工血管があり、自己血管と人工血管の繋ぎ目が狭窄しやすく、狭窄部を広げる為のメンテナンス手術です。3ヶ月毎にあります。

現在は医学の進歩でメンテナンス手術程度のもので維持できています。ただ人工血管は永遠には使えません。神様が造ったものではないからです。何度も次の人工血管を埋め込むのです。

それをまだ知らずに生きていました。



透析が安全にできる国で良かったね。
透析液、水がジャバジャバ使える国に産まれて良かったね。
この体で生きていくって決心してて、本当に偉いね。
成人、おめでとう!

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