統一地方選挙後の日本共産党を考える①除名問題どうする問題
統一地方選(昔はいっせい地方選と呼んでいたが…)で共産党の議席が大きく後退した結果となりましたが、常任幹部会声明を読んでもこの先の展望が見いだせません。(支持者の立場として)
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2023/04/post-953.html
2・3月に繰り広げられた除名問題はくすぶり続けたまま。ご本人たちは行動するにせよ、処分後の中央の徹底無視作戦はこの問題に進展がないと見れば、メディアの関心を減らす効果はあるかもしれません。しかし、他の話題で共産党がメディアの関心ごとになることはあるのかという悲しい現実も。
除名問題は影響なしと共産党の人たちが言うけど、何をもって影響があったかなかったかというのは調べようがない。除名問題を機に広まった「異論を認めない党」という「反共キャンペーン」や「誤解」を打ち破ったり解いたりはできなくても、除名そのものが誤りでないという立場であれば、影響ありと言えないよね。つまり、この問題が積極的に共産党側から出ることがない。と、いう事は、おかしいなと思っている人の認識をこれ以上変える材料が出てこない以上、決着するまでは除名問題をめぐって共産党への見方が変わったり距離感が遠くなった人が戻るようなことはないだろう。
まずは、この認識を共産党側が持てるかということだ。
私は、まず、除名問題によって離れた人を取り戻したいけど、除名はそのままにしたいいう自己都合の矛盾を共産党側が解決する戦略を練るべきだと考える。それが、局面打開を図る執行部の役割ではないだろうか。
一番いいのは除名撤回だが、そうするとこの間の出来事は何だったんだとなってしまう。それをおそれて何もしないというのは排除し、何か手を打つべきだ。除名撤回は一番最後とし、とりあえず除名問題の再調査だ。松竹氏への除名は地区委員会が行い、府委員会が承認した。鈴木氏の除名は府委員会が行い中央委員会が承認した。それぞれ総会や党会議ではなく常任委員会等限られたメンバーで始めから結論ありきだったことが明らかになっている。これは中央委員会による再調査の出番ではないだろうか。除名撤回の署名が支援者によって起きているようだが、やはり実現可能性の高いところとし、再調査を求めるというのが、生ぬるい対応だが、相手の顔を立てながら進めるべきだと思う。なぜかと言えば、志位氏や市田氏の個人的感情が一連の原動力となっているのではないかと思うからだ。権威にとりつかれている面がある人にはそのように対応したほうが効果的だからだ。
そして、次に考えたいのは志位委員長続投問題だ。(つづく)