「かかと」がひび割れていませんか 「乾燥もち症候群」かも
特に冬、「かかと」が硬くなり、カサカサになりませんか。
ひどくなると、硬くなった餅がひび割れたようになります。
これを「乾燥もち症候群」といいます。(勝手に名づけました)
ストッキングが引っかかったり、ひび割れに靴下の繊維やゴミが入って
見苦しいことになります。
20歳を過ぎるとお肌は下り坂であり、皮膚の潤いが失われて乾燥します。
「もちもちの餅」のようなかかとが、「カチカチの餅」になり、
おまけにひび割れてくるのです。
「ひび」が大きくなると痛くなってきます。
どうすればよいでしょうか。
◆ケラチナミンをぬろう
対策は、尿素が配合されたクリームをぬるとよいでしょう。
尿素20%配合の「ケラチナミン」がおススメです。
夜はたっぷりぬって靴下を履いて休みましょう。
◆軽石は逆効果
硬くなったかかとを、入浴のとき、
軽石などでこするのはおススメできません。
硬い皮膚が一時とれますが、後日、余計に厚くなります。
こする刺激を皮膚が察知して、それに負けじと
細胞分裂が盛んになるからです。
ナイロンタオルでやさしく洗うのがよいでしょう。
◆「みずむし」のことも
ただの乾燥ならいいのですが、10人に1人は「みずむし」が見つかります。
「みずむし」とは、皮膚に寄生するカビのことです。
カサカサの皮膚の一部を顕微鏡で見ると、
カビの菌糸が繁殖しているのが見えます。
「みずむし」に3タイプありますが、
その1つが足の裏が硬くなる「みずむし」です。
その9割は男性です。
かかとが硬くなるだけでなく、足の裏の皮むけのある場合は、
皮膚科でみてもらいましょう。
写真の引用
西山茂夫:『皮膚病アトラス第3版』,文光堂,1992
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