![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84036090/rectangle_large_type_2_4e453963628eb65c4e6448680f2a769a.jpeg?width=1200)
ムダ毛処理は カミソリ? ワックス? クリーム?
スネなどのムダ毛の処理は何を使えば良いのでしょうか。
T字のカミソリ、除毛ワックス、除毛クリーム。
今回は、この3つについて検討いたします。
★T字のカミソリ
お風呂で石けんをつけて、T字のカミソリでジョリジョリと剃る。
最も安価で手軽な方法です。
★除毛ワックス
専用のワックスをぬってしばらくしてから、一気にベリッとはがします。
★除毛クリーム
専用のクリームをぬってしばらくしてから、ふき取るとズルッと毛が取れます。
それぞれ一長一短ありますが、皮膚トラブルで皮膚科を受診するのは「カミソリ処理」によるものがほとんどです。
◆カミソリ負け
スネに赤黒い点々がたくさんできて来院する高校生があります。
ムダ毛処理によるカミソリ負けです。
皮膚の構造をみてみましょう。
表皮の厚さはわずか0.2mm。コピー用紙2枚分しかありません。
表皮の一番外側は角質層といい、バリアという大切な働きをしています。
角質層は表皮の10分の1の厚さしかありませんが、
外敵から身を守り、水分の蒸発を防いでいます。
カミソリを使うと、大事な角質層を削ってしまいます。
軽く剃ったのでは剃り残しができます。
触るとザラザラして気になるので、つい、
つるつるになるまで「深剃り」してしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1659610839315-K9PyfQdrcn.jpg?width=1200)
毛の出るところは少し盛り上がっているため、
深剃りすると盛り上がりを削ってしまいます。
すると炎症を起こし、それを繰り返しているうちに黒ずんできます。
カミソリでムダ毛処理をする場合は、
深剃りに気をつけなければなりません。
◆除毛クリーム やってみた
患者さんの気持ちを知ろうと、試してみました。
除毛ワックスは、ベリッとはがすのが痛くて、もうこりごりでした。
除毛クリームは感動的でした。
ぬって10分ほどしてふき取ったところ、
ずるっと毛がとれて、つるつるになりました。
その後も皮膚トラブルはありませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1659610967391-sZJ1DZWaJj.jpg?width=1200)
除毛クリームはアルカリによって毛を溶かします。
皮膚の表面は皮脂膜で覆われており、弱酸性に保たれています。
少々のアルカリは大丈夫です。
除毛効果を上げようと、決められた時間以上つけていると、
皮膚まで溶けて赤くなるかもしれません。
また、除毛後の入浴では石けんを使わない方がよいでしょう。
石けんはアルカリ性なので、除毛後には刺激になりそうです。
ムダ毛処理対決。
私は「除毛クリーム推し」です。