笑顔に勝る化粧なし
昔より「笑顔に勝る化粧なし」と言われます。
満面の笑みは、どんな化粧よりも魅力があります。
「化粧と笑顔の関係」について、ユニークな研究があります。
ノーメイクの20代のモデルに3つの表情
「真顔」
「微笑み」
「口を開けた笑顔」
をしてもらいました。
その顔写真に6通りの化粧(デジタルメイク)を施しました。
6通りのメイクは下記です。
・エレガントメイク(まつ毛は長さをだし、横に流してワイドな目元を演出)
・クールメイク(アイライナーをパープル、マスカラをブルーにして涼感ラインをだす)
・アダルトメイク(頬の外側に縦ラインでチークを入れ、アイラインを目尻からはみだす)
・笑顔が映えるメイク(笑顔の状態でチークを入れ、頬のいちばん高い位置に色をのせる)
・チャイルドメイク(幼さを表現した化粧方法。チークの赤みを強調)
・ナチュラルメイク(色味を抑えて素肌に見えるように工夫。ベージュのリップを使用)
ノーメイクを含めた計21枚の写真を38名の男女に見せ、
「魅力度」と「華麗度」についてアンケート調査をしました。
「魅力度」とは、値が高いほど幸せで、明るく若々しい印象を与えます。
「華麗度」とは、高いほど華やかで西洋的な印象を与えます。
【結果】
全てのパターンで「真顔」は魅力度が低く、
「微笑み」「笑顔」の間に大きな隔たりがありました。
この隔たりを研究者は「魅力度の谷」と名づけています。
「真顔」は、化粧をすると「華麗度」は増しましたが、
「魅力度」は「微笑み」「笑顔」にかないませんでした。
笑顔がなければ、どれだけキレイに化粧をしても「魅力がない」
という結果でした。
「笑顔に勝る化粧なし」が証明されたと言っていいでしょう。
化粧の種類で比較すると、「エレガントメイク」と「クールメイク」が
「華麗度」が高い傾向がありました。
「女性が笑顔の場合、男性から5倍声をかけられやすい」と、
ゲグエン博士は実験より明らかにしています(2008年)。
「笑顔に勝る化粧なし」
「主婦の笑顔は 家庭の光」
女性の未来は笑顔で決まると言っても過言ではないでしょう。
参考文献
菅原徹:「笑顔という化粧の美と健康効果について」,感性工学 14(1): 19-22, 2016