人生マラソンで大事なことは「健康で長生き」
◆人生はマラソン
人生をマラソンに例えてみましょう。
「おぎゃー」と生まれた時が、マラソンの号砲が鳴った時です。
最初はみんなハイハイします。
その後、つかまり立ちを経て、おぼつかない足どりで歩き始めます。
そして、しっかりとした足どりで歩きだします。
歩きだす時期は、多少の違いはありますが、たいした差はありません。
早熟の人は早歩きから、走るようになります。
◆小学生
スタート直後は、一直線の横並びですが、
小学校くらいから徐々に差が出てきます。
少子化で習い事ブームもあいまって、
サッカー、野球、バスケの教室に入る子も増えてきます。
小学生のころから始めないと、プロ選手は難しいでしょう。
一流大学に向けての塾通いが始まるのも、
早い人は小学校からかもしれません。
授業の理解も、学年が上がるにつれ、差がついてきます。
◆中学、高校時代
中学、高校で大きく差がつきます。
身長や体格に違いが出て、運動能力のある人は、
体育の時、バスケやバレーで活躍します。
勉強でもテストの点に差が表れます。
英語を流ちょうにしゃべれる人もでてきます。
運動や勉強に加え、ルックスのいい子はもてて、うらやましがられます。
この頃の価値観は、「勉強」「運動」「ルックス」ではないでしょうか。
◆大学、専門学校、社会人
高校卒業後、それぞれの道を歩み始めます。
小・中・高校の集大成です。
進学する人、専門学校に通う人、そして社会に羽ばたく人。
社会に出ると、価値観が大きく変わります。
暗記中心の受験勉強で勝利した人も、実務で成功するとは限りません。
「暗記」よりも「ひらめき」や「独創的なアイデア」が重要な職業もあるでしょう。
空気を読んで、みんなと仲良くする能力が物を言う職場もあるでしょう。
社会に出て10年もすると、逆転現象に気づくでしょう。
中学・高校時代に先を走っていた人を追い抜いたり、
大学時代に自分より下と見下していた人に追い抜かれたり。
30~40代に、人生マラソンの逆転劇が繰り広げられます。
この頃の価値観は「金」「地位」「名誉」「友達」「結婚」「家族」でしょう。
◆一番大切なものは?
人生マラソンは、50歳で終わりません。
60歳、70歳、80歳と続きます。
学校に入学と卒業があるように、社会に出たら卒業があります。
会社勤めなら定年があり、現役引退という時が来ます。
引退後も、家族のために「孫もり」や「介護」の役割を受け持つ人もあるでしょう。
そんな時、最も大切な価値観は何でしょうか。
「健康」でしょう。
お金があっても、糖尿病では、好きなものが食べれません。
体が悪かったら旅行にも行けません。
勉強ができる、運動ができる、ルックスがいい、お金や財産を持っている、地位や名誉がある、友人や家族に恵まれている。
すべて大事ですが、その前提にある「健康で長生き」こそ、
最大かつ根本的な価値であることが知らされます。
人生マラソンも60年を過ぎると、「あの人が入院した」「認知症になった」「亡くなった」という話を聞くようになります。
40代の頃、はるか先頭を走って後ろ姿も見えなかった友人の、信じられない姿を目にすることもあるでしょう。
トップを走るため、多くのものを犠牲にしてきたのかもしれません。
健康を害してまでリードしても意味がないことが知らされます。
逆転、再逆転の人生マラソンですが、最も大事なことは何でしょうか。
それを考えて、走ってゆきたいものです。
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