鼻水が新型コロナから人類を救う
新型コロナ感染に歯止めが効きません。
まず、自分の身を守りましょう。
それが他人のためにもなるからです。
三密を避ける。マスクをする。
そのガードをすり抜けて、すでにウイルスは、
鼻とのどの粘膜に達しているかもしれません。
「PCR検査で陽性なのに無症状」という人があります。
これは、「コロナに感染したのに症状がない」ということではありません。
「PCR検査陽性」イコール「感染」ではないと、
耳鼻咽喉科専門医の浦長瀬昌宏博士は述べています。
この博士だけでなく、多くの医師が同意見だと思います。
PCR検査陽性とは、鼻の粘膜にウイルスが付着していたということであり、感染しているということではありません。
「感染」とは、ウイルスが粘膜の細胞内に侵入し、
核の中で増殖していることをいいます。
粘膜にウイルスがついても、感染せずに普通に過ごしている人は
沢山いることでしょう。
それは、鼻の粘膜から分泌される鼻汁(鼻水)のお陰なのです。
ここで質問です。
1日にどれくらいの鼻汁が分泌されているでしょうか。
ヤクルト1本分(65ml)
500ml
1.5リットル
ヤクルト1本分くらいかなと私は思っていました。
なんと、正解は、1.5リットルです。
大量の鼻汁によって粘膜は乾燥から守られているのです。
鼻の粘膜ではどのようなことが起きているのでしょうか。
鼻汁の中には、IgA、リゾチーム、ラクトフェリンという物質が
含まれており、粘膜をウイルスや細菌から守っています。
それぞれ、どんな働きをしているのでしょうか。
IgA・・・粘膜免疫の中心となる抗体
リゾチーム・・・細菌の壁を分解する
ラクトフェリン・・・異物を運んで痰として排出する
鼻とのどの粘膜は、常にウイルスや細菌と接し、
付着したウイルスや細菌を分解したり、排出したりしているのです。
今日も危機一髪のところで命拾いをしているのです。
今日一日よく頑張ってくれたと、鼻をいたわりたいものです。
鼻粘膜の喜ぶことは、保温と保湿です。
自宅でも、睡眠中でも、マスクをするようにしましょう。
参考文献
1)浦長瀬昌宏:『肺炎・ウイルス感染症にならないのど・鼻粘膜の整え方』,主婦の友社,2021年
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