シミの予防にオールインワン美容液
「肝斑」というシミを聞いたことがありますか?
頬や目の外側にできる1~2㎝くらいの丸いシミを
「老人性色素斑」と言います。
「肝斑」は、主に目の下の頬の骨にできる、くすんだシミのことです。
中国でもこのシミを「肝斑」といい、
読み方も「かんぱん」で同じだそうです。
「肝斑」の治療で来院した中国の人と、意気投合してしまいました。
◆シミの原因は「指」と「骨」
肝斑の原因は「指」と「骨」と言うと、驚くでしょうか。
洗顔や化粧は「指」を使います。
頬の「骨」が出っ張っているため、そこが強くこすれます。
こすれる刺激で皮膚が黒ずんでできるのが肝斑です。
その意味で、肝斑の原因は「指」と「骨」と言えるでしょう。
肝斑を予防するにはどうすればよいのでしょうか。
◆オールインワンで化粧品を減らす
化粧品が多ければ多いほど、顔をさわる回数が増えます。
まずは化粧水をはたいて、乳液を使って、次には保湿クリームをぬって、
さらに美容液をつけて・・・
日々の摩擦刺激が積み重なって肝斑になります。
肝斑の予防に「こすらない」「泡洗顔」が重要ですが、
同時に「化粧品」を減らすことも大切です。
「化粧水」「乳液」「保湿クリーム」「美容液」が1つになった、
「オールインワン美容液」を用いれば、化粧品を減らすことができます。
◆オールインワンでアンチエイジング
通常の化粧と「オールインワン」を、
顔の左右にぬり分けた研究があります。
35~59歳の女性19名を対象に、顔の左半分は「化粧水」「乳液」「保湿クリーム」「美容液」等を40回こするようにぬりました。
右半分はオールインワン美容液をやさしくなじませました。
結果どうだったでしょう。
4週間後、「キメ」「たるみ」「老け顔」「皮膚の水分量」すべてにおいて、オールインワン美容液の方が改善していました。
化粧を選ぶとき、成分も大切ですが、化粧品を減らすのもポイントかもしれません。
スキンケアに余念がない人よりも、
なんにもしていない人の方が、肌がきれいだったりします。
「オールインワン美容液」は、顔のアンチエイジングの心強い味方になるかもしれません。
参考文献
1)長濱通子:「肝斑の臨床像と鑑別」,Bella Pelle 4(2): 92-95, 2019.
2)齋藤敬志ら:「62種美容成分配合オールインワン美容液の肌摩擦減少によるアンチエイジング効果」,医学と薬学 70(1): 145-153, 2013.
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