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黄色い尿はOK、赤や白く濁った尿はNG

◆尿で健康が分かる

尿はどのように作られるのでしょうか。
尿は腎臓で作られますが、その原材料は血液です。

腎臓で血液中の余分な水分と老廃物をこしとり、尿が作られます。
作られた尿は、尿管を通って膀胱に溜まります。
そして、尿道を経て体外に放出されます。

尿は血液の状態と、腎臓の働きを反映しています。
また、尿管や膀胱、尿道の異常は、尿に影響を及ぼします。
尿の色やにおい、量によってある程度、健康を推し量ることができます。

まずは、尿の色に興味を持ちましょう。

◆無色~黄色いおしっこは大丈夫

①水ばっかり飲んでいると、おしっこが透明になる。
②お茶をたくさん飲むと、おしっこが黄色くなる。

小学生のころ、そのように思っていましたが、本当でしょうか。
①は正しく、②は間違いです。

正解は、水もお茶も、飲みすぎると尿は無色透明に近くなります。
それどころか、コーヒーやビールを多く飲んでも、尿は透明になります。
尿の透明度は、飲み物の色によって決まるのではなく、
飲む量によって左右されます。

健康な尿の色は「うす黄色」で、透き通っています。
うす黄色は、肝臓からの消化酵素の色です。

水分を多くとるほど、尿が薄まって無色になります。
コーヒーやビールにはおしっこを出す作用(利尿作用)があるため、
尿は無色になります。
反対に脱水になると、尿は黄色くなります。

また、運動、疲れ、肉を食べる、飲酒によって、
黄色が濃くなり琥珀色に近くなります。
濃い黄色の尿が出ても、それほど心配いりません。

◆赤~茶色の尿

赤い尿、赤茶色の尿は血尿といい、
尿管、膀胱、尿道のどこからか出血しているかもしれません。

また、細菌の感染の可能性もあります。病院受診をお勧めします。
まれに、女性で生理のとき、赤い尿がでることがあります。

◆白く濁った尿

米のとぎ汁のような白く濁った尿は、膿が混じっている可能性が高いです。
淋菌やクラミジア感染が疑われますので、病院で調べてもらいましょう。

参考文献
1)奥井識仁 監修:『図解よくわかる女性の尿もれ男性の頻尿をぐんぐん解消する!最新治療と予防法』,日東書院,2016

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