![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83762323/rectangle_large_type_2_655a6354f3c415217b02c11c43256dec.jpeg?width=1200)
海にひそむ危険な魚 刺されたら温める
夏は海!
釣りに、ダイビングに、と、海のレジャーを楽しむ人が増えています。
今回は、海にひそむ、毒のトゲを持ったこわ~い魚3種類を紹介します。
◆ゴンズイ
ゴンズイはナマズの仲間で、体長約20㎝、口の周りに8本のヒゲをたくわえています。
その風貌より、「海のナマズ」と言われています。
本州の中部より南の海に生息しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1659269607815-IdvdF6qDJu.jpg)
ゴンズイは人間を攻撃しません。
釣りや網にかかったゴンズイを
「これってナマズ? かわいい~」
と、素手で触ると大変なことになります。
背ビレと胸ビレに、「毒を持ったトゲ」があるので要注意です。
◆エイ
エイはサメの仲間です。
と言っても、人間を食べたりはしません。
尾ビレがムチのようになっていて、
その中ほどに毒のある大きなトゲがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659269674357-8X5QyVmFLb.jpg)
トゲに刺されての死亡事故も少なくないため、水中で泳いでいるエイを見かけても、近づかないようにしましょう。
◆オコゼ
オコゼ(オニダルマオコゼ)は茶色のごつごつとした魚です。
背ビレに13本、胸ビレに2本、尾ビレに3本、太くて硬いトゲがあり、
ビーチサンダルやゴムの靴、ウエットスーツを容易に貫通します。
![](https://assets.st-note.com/img/1659269734303-YPAQetpi3i.jpg?width=1200)
被害の多くは、誤って踏んで足の裏にトゲが刺さるパターンです。
オコゼのトゲが貫通しない、強靭なマリンシューズもあるそうです。
オコゼが出没する海に潜る場合、必要かもしれません。
◆応急処置は温める
魚に刺された場合の応急処置ですが、
痛いからといって冷やさないでください。
43度のお湯で30~90分間つけておくと痛みが和らぎます。
熱で毒性が弱まると考えられています。
温めながら、すぐに病院に行きましょう。
症状が軽くても、刺された所にトゲの一部が残っていたり、
後に破傷風を起こすことがあります。
参考文献
1)佐藤浩信:「有毒魚による刺症」,MB Derma. 245: 22-28, 2016.