〔水虫で入院〕 指の間に液体の薬をぬってはいけない
◆水虫は足の指の間にできる
水虫は足に生えるカビの病気ですが、
主に指の間にできます。
カビと聞いて思い出すのが、お風呂のカビではないでしょうか。
お風呂は湿度が高いため、カビは生えやすい環境です。
特に浴室の角、タイルの目地(つぎ目)に生えやすいのは、
水が溜まりやすいからでしょう。
足でタイルの目地に相当するのが、指の間です。
汗が溜まり、じめじめしているため、
カビ繁殖の絶好のコンディションです。
カビが増えると皮がむけてきます。
痒いためかいていると、「びらん」になり、汁が出てきます。
「びらん」とは、皮がむけて赤くなっている状態を言います。
そんなところに、液体の薬をぬったら大変なことになります。
◆薬に3タイプ
「これ、水虫かも?」
そう思っても、皮膚科を受診する人は多くないでしょう。
「水虫ごときで病院へ行くのはちょっと…」とためらい、
まずは薬局に走るのではないでしょうか。
水虫コーナーで目にするのは、下記の3タイプの薬です。
①クリーム
②液体
③スプレー
人気なのは、液体タイプ、スプレータイプでしょう。
ぬりやすいイメージがあり、スプレータイプは「手が汚れない」
「スーッとしそう」も、その理由でしょう。
しかし、そこに大きな落とし穴があります。
◆水虫で入院する人も
水虫がきっかけで入院する人があります。
指の間のじくじく水虫に、液体やスプレーの薬をぬったからです。
液体やスプレーの薬にはアルコールが入っています。
その刺激で、赤い「びらん」がただれてきます。
そこから雑菌が入って化膿し、悪臭が漂ってきます。
進行すると足が腫れあがって痛くなってきます。
そんなトラブルを避けるため、クリームの薬にしてみませんか。