〔爪水虫〕ぼちぼち治しますか? 本気で治しますか?
足の水虫と比べて、爪の水虫は極めて治りにくい病気です。
病院での治療法は4種類あり、それぞれ長所短所があります。
◆気になるお値段は?
まず、薬価を比較してみましょう。
薬価とは、保険診療で定められている薬の値段のことです。
通常、その3割(高齢者は1割)が、自己負担となります。
それ以外に、診察料、検査料、処方箋料などがかかります。
①通常の水虫のぬり薬
1本 約360円 (ジェネリックは約半額)
②爪水虫専用のぬり薬
ルコナック 1本 約2,800円
クレナフィン 1本 約5,400円
1年で5~6本は使います。
③飲み薬:テルビナフィン錠
1か月 約3千円。
半年飲むので約18,000円 (ジェネリックは約半額)
④飲み薬:ネイリンカプセル
1か月 約22,800円。
3か月飲むので約68,500円 (ジェネリックはありません)
①がべらぼうに安く、④が突出して高いことが分かります。
◆治療効果は?
軽い爪水虫は半年で治ることもありますが、
ひどい場合1年以上かかります。
①~④の治療で、1年後、どれくらい治っているのでしょうか。
私の実感ですが、ざっくり次の割合で治っています。
①1割
②3割
③6割
④8割
◆こんな人は、この治療がおススメ
①~④の治療は、どんな人に向いているのでしょうか。
①通常の水虫のぬり薬
滅多に治りませんが、広がるのを防ぐことはできます。
「これ以上ひどくならなければよい」という人は、このチョイスです。
②爪水虫専用のぬり薬
1年間ぬると、3割の人が治っています。
ぬり薬なので副作用の心配もありません。
「ぼちぼち治したい人」には最適です。
③飲み薬:テルビナフィン錠
「ちょっと本気で治したい人」は、この方法です。
1~2か月ごとに、副作用を調べる採血をしなければなりません。
肝臓の悪い人は避けた方が無難です。
④飲み薬:ネイリンカプセル
高額ですが、「本気度マックスの人」は、これでしょう。
3か月飲んで、あとは治るまで様子をみます。
その人のライフスタイルや価値観によって選択は異なります。
参考にしていただければ幸いです。