ペットボトルやプラスチック容器は健康に悪い
◆日常に溶け込んだプラスチック
大昔は、食器やコップは陶器やガラス、または木製でした。
昭和40年代より、プラスチック製の食器、コップ、箸が登場し、
軽い、割れないという利便性から、広く普及するようになりました。
思い起こすに、私が保育園で飲んでいた牛乳は、
プラスチックのコップだったと記憶しています。
しかし、プラスチックによる健康被害が、社会問題になりつつあります。
プラスチックにはどんな害があるのでしょうか。
私達にできる対策はなんでしょうか。
プラスチックそのものの害もさることながら、添加物による害も甚大です。
今回は、それを取り上げたいと思います。
◆プラスチックは恐ろしい
プラスチックは丈夫に見えますが、「劣化」という宿命があります。
それを遅らせるために、
紫外線吸収剤などのさまざまな添加剤が練りこまれています。
その添加剤の中には、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)や生殖毒性を持つものも含まれています。
人間は、ホルモンの精密な働きによって生きています。
これが少し狂っただけで体調が悪くなったり、病気になったりします。
そのホルモンのバランスを狂わせ、乳がんや子宮内膜症の増加、
精子数の減少などの異常を引き起こす物質が内分泌かく乱物質です。
飲食など、私たちの身近で使用するプラスチック35種のうち、
31種類から、内分泌かく乱作用のある添加物が検出されました。
例えば、ストロー、ペットボトルの蓋、プラスチック製マイボトル、
レジ袋、食品トレーの発泡スチロール、カップ麺容器などです。
◆プラスチックをなるべく使わない生活
少しでもプラスチックを減らしたいですね。
・プラスチック製の食器、コップ、箸は使わない。
・ペットボトルの飲み物は買わない。
・お茶は茶葉ときゅうすで飲む。
・紙パックの牛乳、豆乳、ジュースを飲む。
・ストローは使わず、コップに入れて飲む。
・ラーメンはカップ麺ではなく、鍋で作る。
・お惣菜を買わず・・・根性で・・・素材から料理する!
プラスチックを必要以上に恐れることは、
かえって精神的によくないでしょう。
「正しく恐れる」「適度に恐れる」くらいが
ちょうどいいのかもしれません。
1)高田秀重:「マイクロプラスチックと私たちの健康」,月刊保団連 1366:40-46, 2022