頬と口の筋トレで、笑顔になろう
「笑う門には福来る」
脳が「楽しい」と感じると、その信号が顔の筋肉に伝わり
「笑顔」になります。
また、無理やり顔を「笑顔」にすると、その信号が脳に伝わり
「楽しい」と感じます。
この「表情フィードバック仮説」は、様々な方法で検証されております。
これより「幸せになりたければ笑顔をすればよい」
という結論が導かれます。
笑顔とは、どんな顔のことでしょうか。
◆デュシェンヌ・スマイルの黄金比は1.62
表情研究のパイオニアであるポール・エクマン博士は、
「デュシェンヌ・スマイルは、脳に喜びやポジティブな心理を生み出す」と述べています。
「デュシェンヌ・スマイル」とは、フランスの神経科学者デュシェンヌにちなんで名づけられました。
満面の笑顔のとき、目が細くなり、口が横に伸びて、
目を上辺、口を下辺とした長方形の辺の比が、黄金比1.62に近づきます。
これが「デュシェンヌ・スマイル」です。
自分の顔で実験してみました。
真顔のとき、両目の長さは9cmでした。
口の長さは5cmでしたが、思い切り横に引くと7cmに伸びました。
また、目の口の間は真顔で7cmでしたが(縦横比1.29)、思い切り口を上げると5.5cmになり(縦横比1.64)、黄金比に近づきました。
これが「デュシェンヌ・スマイル」かと、感心しました。
コツは3つです。
①口を横に引く
②目を細める
③頬を上げる
やってみると、けっこう頬と口の周りの筋肉を使うことが分かりました。
健康になるために筋トレが必須なように、
幸せになるためには顔の筋トレが必要なのかもしれません。
参考文献
菅原徹:「笑顔という化粧の美と健康効果について」,感性工学 14(1): 19-22, 2016