本当に水虫? 水虫のようで水虫でない場合も
◆水虫で病院に行くのと市販薬とは、どっちが得か
足の皮がむけて水虫かもしれない。
そんなとき、皮膚科に行きますか。
ドラックストアに行きますか。
多くの人は、まず市販薬を試すのではないでしょうか。
「水虫ごときで」と言えば失礼ですが、
病院での待ち時間などを考慮すると、
皮膚科受診は敷居が高いようです。
病院と市販薬と、「どっちが安いか」ということも重要ですが、
もっと大切なのは、そもそも「水虫かどうか」という診断です。
水虫でない皮膚病に水虫の薬をぬっていては、「肛門に目薬」で、
治りません。
◆水ぶくれタイプの水虫
足の指の間にできる水虫を「趾間型」といいます。
これとは別に、足の裏に2mmほどの小さい水ぶくれができる水虫があります。
「小水疱型」といい、
このタイプの水虫は通常かゆいです。
でき始めは小さいぶつぶつであり、水ぶくれかどうか分かりません。
大きくなって爪で引っ張ると水が出てきます。
◆水虫に似た掌蹠膿疱症
水虫と思って市販薬をぬっていたが治らない。
病院で足の皮を顕微鏡で調べてたら、水虫菌は見当たらない。
水虫ではなく掌蹠膿疱症だった、
ということがあります。
掌蹠膿疱症は水虫とは全く別の病気であり、治療も異なります。
専門家でも、見た目だけでは診断が難しい病気です。
その点からすると、水虫かな?と思っても、
病院で正しい診断をつけてもらうのが、治療への近道かもしれません。