学びの伴走は「こどもの目線にしゃがむ」ことから始まる

ハナハウスでは、できるだけ幼いこどもが
日々の自然な活動を通して英語に触れ、吸収できるように
「ご自宅にも、絵本や簡単なやりとりを通して
英語を取り入れてみてください」

というお話を保護者の皆様にさせていただいています。

それで英語がぐん、と伸びる子どももいればその一方で、
すっかり英語嫌いになってしまうパターンもしばしば見られます。

「ママ、英語話さないで!」
と、子どもが英語嫌いになってしまうケースに共通するのは
保護者の方が英語が得意、だということです。

ご自身も英語が堪能で、子どもの英語力を上げたいと強く願うばかりに
いきなり、英語のシャワーを浴びせてしまうのです。

幼い子どもは特に、自分が分からないもの、苦手ななものが嫌いです。
2〜3歳にもなると自尊心もかなり芽生えていますので
できないことを見せつけられる境遇は全力で避けるようになります。

子どもはどんな時でも、どんな学びでも
一緒の目線に降りてきて
一緒に学んでくれる大人が好き
です。
なぜなら、安心するからです。

大好きなママがどんどん英語を話して先に行ってしまう
大好きなママが何を言っているのか分からない
そんな状況を想像するだけで子どもがどれだけつらい思いをするか想像できます。

0歳からすでに多言語で育てられている場合を除き
3歳、4歳から英語を始める時には
そのことを、ぜひ胸に留めておいていただきたいなと思います。

英語だけではありません。
小学生になって、何の科目を教える時も
あるいはスポーツを教える時も
子どもは一緒のペースで走り、伴走してくれる人がいることで
安心して伸びていきます。
共に走り、喜んでくれる人がいれば
喜びの中で伸びていきます。

今私の次女は小学5年生で、中学受験に向けて勉強を頑張っています。

今の東京の中学受験は完全に行き過ぎていて
子どもが頑張った結果を形に残すためには
相当な時間を勉強に費やさないといけません。

相当な時間、というより自由な時間はほぼ全て
勉強に費やしているのが現状です。

まだ10歳、11歳という幼い年齢で
この年齢でしか味わえない他の価値ある経験を犠牲にして
「勉強」というフィールドで全力疾走しなければいけません。
それは大変な苦労であり、苦しさを伴います。

でも、娘は嫌がったことが一度もありません。

日本の地理も写真や地図を見ながら親子で一緒に学べば、
「こんなところがあるんだね!」
「次はここに行ってみたいね!」

どんどん日本に興味が出て、将来の旅に夢が膨らみます。

歴史のノートを作る時も
「こんな色つけをしたら見やすいね」
「こんな噴き出しをしたら流れが分かるね」

そんなことを話し合いながら作るので、娘はとても楽しそうです。

もちろん、私も娘も家族も、もっともっと時間があれば
勉強以外にもっともっとやりたいことがある。
それを我慢するのはしんどいです。

でも、勉強している時間が苦しい、ということはありません。
私も娘の理科のテキストを油汗流しながらウンウン唸って理解します。
そうやって親子で、同じ土俵で、同じ視点で
ウンウン唸って勉強する時間は、楽しさで輝いています。

英語に限らず何の学びであっても
大人の上から目線ではなく、
わたしたち大人が思いっきりしゃがんで
子どもと一緒に歩いて上げたい。

そのように取り組んでいただければ
どの子ども楽しく英語と共に伸びています。

皆さんも、頑張ってしゃがんでみてくださいね。







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