美容師さんと初めて楽しく話せた。
私は美容師にいい印象を持ったことがない。
アイツらは常に私を見下し、意地悪で、失敗を私の髪質のせいにし、屈辱感を植え付けてきた。
だから私は美容院に行くときは本やマンガを携行して、美容師さんとは一切会話しないようにしていた。
数年前から今の腕のいい美容師さんを指名して通っている。
今回はマンガも本も読まずにずっと楽しく会話できたので、記念として書いて置きたい。
うっすら赤いシミがついてる白シャツを着ていた。
美容師「どうしたの?これ。大丈夫?」
私「あー、これ‥子供ばんどって知ってます?」
美容師「へ?うじきさんの?」
私「そうそう!そのTシャツと一緒に洗ったら、シミがついちゃった。」
美容師「えーー⁉️子供ばんどの名前なんて久しぶりに聞いたわ。
うじきさんってあれでしょ、頭にかぶったヘルメットにスピーカーつけてドラム叩きながら歌ってたわよね?」
私「そーそーそー‼️きゃー嬉しい😆❗️分かってくれる人、初めてで。」
美容師「そう?私もこんな話何十年ぶりにしたかしらねー。私の方こそびっくりだわ。それで?子供ばんどが好きだったの?」
私「すごーくすごーくファンで、うじきさんがカッコ良すぎてマジで結婚したいと思ってたんだ!」
美容師「プッ😅そうだったのね。まあ誰にでもそんな時期あるわよね。」
私「その後スタレビの追っかけやってたんだ。」
美容師「要さん?」
私「うん!きゃー!やっぱり知ってるの⁉️」
美容師「スタレビは結構ちょくちょくテレビにも出てるわよね?要さん面白いし歌上手いし。」
私「そうなの!だからコンサートがすごく面白くて演奏も構成もすごいんだよ!私一時スタレビ中心に生きてたことがあって、東京は3日間、大阪名古屋まで追いかけてたんだ。
だけど私が一番好きだったキーボードの人が脱退しちゃってから足が遠のいちゃった。」
美容師「あ、ケンバンね」
私「ケンバンって言葉、久しぶりに聞いた!懐かしいなぁ…
そうだよね。バンドやってた人ってキーボードのことケンバンって言ってたよね。」
美容師「花さんもバンドやってたでしょ?浜田麻里とか、アースシェイカーとか」
私「覚えてくれてたの⁉️嬉しいな。」
美容師「当たり前じゃない!花さんのことは全部覚えているわよ。」
私「すごい。私なんか年に4回しかこないのに。さすがプロだな。」
私「それでね、その脱退しちゃったキーボードの人が結婚したいくらい好きだったから、その後大分落ち込んだんだ。まースタレビのライブには変わらず行ってたんだけどね。」
美容師「ぷっ!ケンバンの人が好きなのに、スタレビには行くんだ。」
私「それは別腹。」
美容師 大爆笑「花さんって本当に面白いわね🤣私も花さんと話してると楽しいわよ」
私「うん。変な人間だから人から嫌われがちなの。だからこんなマニアックな話できて今日はすごく嬉しい。」
美容師「要さんがね、ラジオでロックとはなんですか?って聞かれてて、うーんとうーんとうーんとって悩んでて、絞り出した言葉が
(既存のジャンル、例えばクラシック、フォーク、演歌、ポップス、とかに当てはまらないものは、全部ロックでいいんじゃないですかね?)って答えてて、すごく感動したのよ。
やっぱり長年続くバンドって頭良くないと無理よね?」
私「すごーい!初耳!すごくいい話!」
美容師「あとね、テレビ番組で知らない歌をカラオケで歌わせるって企画があってね、要さんをカラオケボックスに連れ出してジャニーズの新曲を歌わせてたの。俺知らないよ、知らないよ、と言いながら私も知らない曲を適当に歌ってて、それがすごい完璧にうまかったのよ。
すごーい!と思ったわ。」
私「えーみたかったー!」
美容師「そうなの?この前のラジオではね、ギターと生歌で木蓮の涙歌ってたわよ。それがすごく素晴らしくてね。感動したわ。」
私「なにそれ⁉️私よりも詳しいじゃん!」
美容師「私は音楽が好きだから、自然と色んなもの聞いたり見たりしちゃうのよ😁」
美容師「他に何が好きだったの?」
私「ハウンドドッグ!初期はすごくカッコよかったんだけど、ffで脚光を浴びてからあんまり好きじゃなくなっちゃった。
ffも新曲できました!ってラジオで聞いていた時には歌詞も全然違って、なんてかっこいい曲だ!
発売されたら貸しレコード屋さんで借りてテープで聞きまくろう!
とワクワクしてたのに、
実際聞いたら応援ソングみたいなダッサい歌詞になっちゃってガッカリしたよ😮💨
その前まですごくカッコよかったのになー。」
美容師「すごく男っぽかったよねー。」
この美容師さんは、当時チケットぴあでチケット販売されるほどのバンドマンだったらしく、多分当時の同じライブハウスで共演していたのだろう。
英語のオリジナル曲をやっていたらしい。
私「それでね、今度スタレビと森高千里とASKAと佐藤竹善のチケット取ったんだ。」
美容師「えらくシブいわねー。
でも私、森高千里のロック魂好きよ。
顔とか脚が綺麗とかいろいろ言われているけど、そんなんじゃなくてあの子のロック魂がかっこいいのよね。私、渡良瀬橋とか雨とか買ってたもん。」
私「そうなのー‼️わかってくれて嬉しい‼️私ね、何回もライブ行ってるんだけど、普通に歌めちゃくちゃ上手いんだよ!」
その後も色々話に花が咲いた。
私「今日初めてマンガや入力作業しないで、美容師さんとお話しできた。ありがとう。」
美容師「私もこんな懐かしい話できて嬉しかったわよ!
また今度来た時いろいろ話しできるようにネタ仕入れてくるわね!だって私達お友達だから」
私「お友達!嬉しいなあ😁。お友達いないから‼️」
苦手だった美容師との会話が克服できた。
記念すべきうれしい一日だった。
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