何で口から息吐き出すんだよ!
2月23日(天皇誕生日)に池袋の大学にドキュメンタリー映画を観に行った。
「ああ、あの時こんなことが起こってたんだ!」と興味深かった。
しかし途中から、斜め後ろの70代位の男性の吐息が気になり出した。
ただの口呼吸の人なら気にならないが、その人は鼻から息を吸い込んで口から煙草の煙を吸い出すように吐き出すのだ。
映画にも集中していない。
気持ち悪くて、後ろを振り返った。
その男性の隣りの席にいた(私の真後ろ)若い男性も気持ち悪かったのだろう。
隣りの人の呼吸を浴びないように、パンフレットを顔の横に立てていた。
やっぱり気持ち悪いよね。
そこまで隣りの席の人が拒絶反応を示しているのに、息を吹きかけてくる神経が理解できない。
確信犯だ。
息を吐き出している人の顔を見た。
ハゲ、チビ、メガネ。
私がよく遭遇するぶつかりおじさんや、やたら接近してくる爺さんと同じ目付きをしていた。
全く映画に興味もなさそうなのに、何で来ているのだろう。
会場は立ち見も出るほど盛況だったのに、その人は席を譲らない。
映画が終わって、監督と教授と武田砂鉄のトークが始まった。
これが聞きたくて来たと言っても過言ではない。
昭和のオッサン、というかお爺さんが何の断りも無しに登壇者の目の前まで行って写真を撮り始める。
礼儀もヘッタクレもない。
その後、息吹き出しオッサンが、座席下から何度も撮影しているシャッター音が聞こえる。
一番後ろの席だから、立ち上がればいい構成の写真が撮れるはずなのに、座席下から何を撮ってるの?
怖い!
たくさんの場内案内人がいるのに、なぜ誰も注意してくれないの?
その近辺には女性は私だけだった。
ロングニットに細身のジーンズを履いていたが、老眼爺さんにはミニワンピースにタイツに見えた?
呼吸が速くなり、不安発作が起きそうだ。焦る。
肝心のトークだが、監督は本質的な話題はとぼけて誤魔化し
自分の自慢話に持っていく傾向があった。
「みんな私の話を聞きたいんでしょ?」とばかりに、興味が持てない話に饒舌だ。
「この人はフェミニストではなく、名誉男性なんだな」と思った。
フェミニストは男女関係ない。
マイノリティの視点から見られるか想像できるか。だ。
フェミニストは自分の立場を弁えている人が多い。
ウィットに富んでいて、観客を飽きさせない。
武田砂鉄はいつも通り面白かったし、教授の話も面白かった。
後ろの息吹きかけお爺さんは、終わっても壁に張り付きジロジロと私の全身を見ていた。
帰宅後も思い出すと鳥肌が立ち、めまいが起こってしまったので、抗不安剤を飲んだ。
やっと文章が打てるくらいにまで落ち着いて来た。
マジで昭和の男尊女卑爺さん(親族も含む)が怖い。
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