俺か、俺意外か。
『世の中には2種類の人間しかいない。俺か、俺意外か。』
ホスト界の帝王 ROLAND(ローランド)氏の名言。
おそらく、「帝王」らしく「俺様」発言なのだろうけど、他人事ではなく自分事としてしみじみ納得してしまう。
人は誰でもその人にしかない輝きを持っている(わたし以外)。
生きている価値のない人間なんていない(わたし以外)。
人は皆、世界に祝福されて生まれてくる(わたし以外)。
根っからの悪人などいない(わたし以外)。
わたしの場合、「俺様」とは逆の自虐的文脈で「わたしか、わたし以外か」と区別してしまう。
自分の身体でしか世界を体験できないし、自分の目から見える視点でしか見られない。
どんなに想像力を働かせても、「わたし」目線を離れられない。
どうしたって、「わたし」は特別な立ち位置で、「わたし以外」とは違うのだと捉えがちになる。
わたしだけがこんなことを考えている。
わたしだけがこんな目にあっている。
こんなに生きづらいのは、わたしだけ。
わたしだけわたしだけ、、、、そんな風に自我が肥大して苦しくなる。
でも実は、となりにいる人も、内では「わたしだけ」と思っているかもしれない。
「わたしだけ」と思っていることを誰かに話してみたら、「わたしだけ」じゃないことに気付くかもしれない。
もちろん、「みんな」「全員」ではないかもしれない。
それでも「わたしだけ」は案外「普遍的」な事実だったりする。
どうせ「わたし」か「わたし以外」しかいないのだから、「わたし」にだけ閉じこもっていないで、「わたし以外」の世界の扉を叩いてみればいい。
さて、帝王ローランド氏の本でも読んでみようかな。