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行き止まりのその先は

昨日、一目ぼれした本。

「タラント」って何? と思った。
それより帯に、「あきらめた人生のその先へ」と書いてあった所にぐいーっと引き寄せられた。

「その先」
魅惑的なフレーズ。

学校を卒業したり、会社を辞めたり、人生の節目とか区切りはある。
だけど人生は終わらない。

もうだめだ、もう無理だと壁にぶつかることがある。
もうこれ以上進めない。ここは行き止まりだと感じる。
それでも、行き止まりのその先にも、続きがあるのが人生だ。

人生何度目か、数えきれないほどの迷子と行き止まりを経験した今、無性に「その先」を欲している。
何らかの答えを求めて手に取った。

何かを感じたり、考えたりすること、自分で決めることをしないと決める。

それでも手放せない、どうしても思ってしまうこと、願ってしまうことがある。

壮大なビジョンとか、誰かのためにとか、強いとか立派とか、そんなことだけではなくて、誰かと比べることでもない。

ただ目の前にある、自分の目に映るから、動き出してしまう「何か」が誰にでもある。そんな才能とか使命とかを「タラント」と呼んでいる。

人生が使命に向かって一直線に進んでいるとは思わない。
一直線に進みたいとも思っていない。

ただ出会うものひとつひとつが、こっちでいいよと小さなメッセージを送ってくれているように感じられることがある。
微細な感覚だけれど、なんかこっちで良かったのかもと心地良い方に進んでいこう。そんな気持ちになれた本。

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