トコロとカタチ、そして慣れ
こんな話し方の人がいました。
うまく表現できているかわかりませんが、実際はもっと一文が長いと思います。これが質問だったときは、なんとか意図を汲み取って回答する先生を尊敬しました。
ある時、グループワークの中での上述のような発言に対して
「ん?ゴメン、全然わからなかった。どういうこと?」
と言う人がいて、発言した人は少し黙っていました。
わかりますよ、私も最初は面食らいました。ですが、3回ほど同じ講座に出て、一度はグループワークもしたことがあると、慣れてくるものです。
「凄~くザックリ言うと、AでBだからCってこと?」
と聞くと、それはそれでザックリし過ぎていましたが、苦笑いして
「まあ、そんなとこ」
と言ってくれました。休み時間の雑談だともっと普通の話し方ですし、むしろ面白い話も聞けて楽しいのですよ。
そして恐ろしいことに、しばらく後のカウンセリング中に私はこんなことを口走っていました。
「では、それは〇〇〇というトコロでしょうか」
ひぃ、うつった!
💬
これを書きながら思い出したのが、新卒で入社した最初の職場の部長です。
大変……なんといいますか独創的な、つまり読めない字を書く人で、
「だからワープロが出てきた時には飛びついたわけ」
と、背中を丸めてワープロをポチポチと打っていました。
時々、その部長が差し戻した稟議書に書かれたコメントが解読不能だと、他部署の人がコッソリ主任や私のところへ持ってきました。
「これは〇〇って書いてありますね」
「へ?なんでこんなん読めんの?」
「慣れですね!」
ニンゲンの脳は素晴らしい補完機能がありますね。たまにバグりますが。
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