交流分析でモヤモヤの正体がわかった
先日、日本TA協会の初級の講座を受けました。
(TAはTransactional Analysisの略で、日本語訳は交流分析です)
これは先々のシニア産業カウンセラーで交流分析の講座を受けるために必要な講座で、要は基礎知識がないと受けられませんよ、ということですね。
私は大学の勉強と、心理相談員の取得講座で講義は受け、自分がいかにFCが高いかは知っています(TAわかる方はうすうすお気づきかも?)。奔放なコドモがひゃっはー!となっているのを、成人が「どーどー」と抑えている感じです。
ここでも書いていましたが、これは交流分析のごく一部です。
この、P(親)、A(成人)、C(子ども)の自我状態はわかり易くできているなと思います。前述のように性格として〇〇が高いということもできますが、その時々でも「今、「親」から発言したな」など分析することもできます。
人同士の交流をこのPACを使って考えるのが交流パターン分析です。
懐かしいと思いながら講義を聞いていましたら、「それでか!」と納得したので、質問やコメントある人は?と言われてつい挙手してしまいました。
「同僚と『これはこうやった方がいいよね』と建設的な話をしていたはずなのに、何かしっくりこなかったんです。『そっちの仕事でしょ!?』というお互いの思いが見え見えで。裏面交流だったのですね」
「しっくりこなかったんですね?そうです、そうです!それが裏面交流」
こういうことなのです。
「親」⇔「子」や、「成人」同士のやり取りであれば矢印は平行です。
矢印が交差する時があります。
思った答えが返ってこない時がありますよね。「8時よ」と返ってきたら、先ほどの相補(平行)交流なのですが。
同僚と私の例は、下の裏面交流です。「 」が実線の矢印で、内心が点線の矢印です。
アサーションで考えるといい線いっているのに(=相手も気遣いつつ自分の主張をして、歩み寄って着地点を探す)どうしてこうモヤモヤするのかな、と思ったらこの裏面交流だったわけです。上の図のカッコ内が透けて見えていましたもの。
すれ違ったまま話していたら、実は同僚が辞めた人の代わりにやっていた仕事があって、領域的には私の仕事だろうという思いがあり《本来あなたの仕事でしょ!》が裏面にあったというわけです。私は私で《そういうのは組織的にCompensationの仕事でしょ!》と思っていました。
「あっ、そういうこと?道理で会話が噛み合ってないと思った~!私がやった方が良いことだったら引き継いでね!」
で決着。言い方が天真爛漫FCだと、同僚のNPに響かないでしょうか。《あれ、知らなかったんだ…》ぐらいは思ったかもしれません。
会話を図にして分析できるって面白いですね。とりあえず、どうしてモヤモヤしたのかわかってスッキリしました。