昨日、そしてこれから

気付けば2022年は終わり、正月も終わり。
未だ2021と打ち間違えては消してを繰り返す私が2023とすんなり書けるはずもなく、誤植を出さないかヒヤヒヤする毎日が再開している。

昨年は何かと悩んだ年だった。否、私はずっと何かしらに悩み続けているけれど、昨年は特に自分の将来について仕事や恋愛、夢など、ありとあらゆる面でこれでもかというほど悩んだ。
とはいえ年は変わった。
今年に入り、まだ6日しか経っていないのが理由かもしれないが、全てが綺麗さっぱりどうでも良くなった。自暴自棄になったわけじゃない。ただ、悩んでいても仕方がない、そんな誰かの言葉が妙に腑に落ちた。

だから今日、私は突然友人に連絡をした。
美味しいものを食べ、カラオケにも行き、映画を見て、可能であれば原稿も進める。徹夜で、そんなふざけたことをしませんか?

誘いを断られた時、少なからずがっかりはするが、それはOKをもらえなかったからじゃなく、会いたい人に会えないからだ。断ってくれても大丈夫。そう、断るのが苦手な友のためにメッセージを付け加えるけれど、本心は「今夜あなたに会いたい」以外他にない。今日、友人とそんなふざけた夜を過ごしたかった。

友人はすぐに快諾してくれた。
正直、ちょっと驚いた。
自分から誘っておいて勝手だけれど、「会いたい」という気持ちが強かったからこそ「本当に会えちゃうの⁉︎」と動揺したのだ。

今、私はとてもハッピーで、夜も、明日も、明後日も、ずっとずっと先まで、引き続きハッピーだと思う。全て推論だけれど、今年はものすごく良い年になる気がする。


正直、仕事はあまり上手くいっていない。私を好きと、一緒の案件に携われてうれしいという人もいれば、まだまだ使えないという人もいる。記憶に残るのは後者ばかりで、だからとても「順風満帆です」とは言えない。
けれど、思い返せば私は人生で大きな失敗をしてこなかった。酷く叱られたこともない。それは、何もかも自分が背伸びすれば届くことまでしかチャレンジしなかったからだし、誰もが私にそこまで関心を持たなかったからだ。

ある意味、私は今人生の過渡期にいる。

一定数が私に着目し、わざわざ弊社のお偉方にまで「おたくの〇〇さんは優秀だ」と言ってくださっている。逆に、一定数が私や営業など不特定多数が入っているメールで「頭が悪い」「?」「言葉通りの意味がわかりませんか?」「ライターとして問題があると思います」と送ってくる。

人生でこんなに期待されたのも、こんなに罵倒されたのも、初めてだ。日々、うれしいと悔しいがぐちゃまぜで疲れる。こんなに、自分のやりたいこと以外のことで心を動かされるのは初めてだ。

今年、きっと私は大きな失敗をする。契約を切られる案件も出ると思う。部長に怒鳴られることもあるだろう。けれど、多分私は誰かから本当に感謝されるし、定年後ふと「〇〇さん元気かな、良い人だったな」と思っていただけるような何者かになると思う。

仕事も友人との付き合いも、あまり積極的な方ではない。だからドラマティックな何かは一生起こらないと思っていた。私は携帯電話の中で名前とメールアドレスだけを刻まれる、ただの記号としての存在止まりだと思っていた。
でも違う。私に忘れられない人がいるように、誰かの忘れられない人に、私はなれると思う。

今年はハッピーな年になる。
たくさん泣いて、たくさん笑って、ハッピーな年になる。

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