もらったメダカが死なないの
もらったメダカ、死なないの
いいことなのか悪いことなのか。
久しぶりに実家に帰りさっき作ったばかりのご飯を食べて、話も積もり終わった家族がテレビをなんとなく見つめる時間も過ぎた寝る前の母が呟くみたいに言ってきた。
命の終わりが悲しいことだといつからか信じて疑わないまま
今まで生きてきた。
次の瞬間を自分が、隣の人が、今まで関わってきた者達が一緒の時間を過ごすこの球体は、プレッシャーでいつか壊れてしまわないかな
「もし地球の反対の惑星があったら」という小説を書こうとしていて、なんとなく母のメダカとリンクした。
母はメダカにいつまでも元気で泳いでほしいと思ってはいなさそうだった。
「無理しないで大往生じゃなくていいから自分のペースでね」って言ってくれそうだった。
母は私をどう思って育ててくれたのだろう。
姉が明日結婚する。
メダカはご飯をモリモリ食べていて1匹で
まだしばらく生きていそうに見えた。
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