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どんな戦略コンサルに行きたいか決めよう

志望先を明確にすることの重要性

自分が戦略コンサルファームの中でも、どのようなファームに行きたいかを明確にすることは転職活動志望理や由の軸を強固にすることにつながります。また、長期的なキャリア形成の見通しが立ちやすくなるというメリットもあります。

戦略コンサルの種類は"1つ"ではない

一口に戦略コンサルといっても、企業全体が戦略事業だけなのか、一部が戦略部隊なのか、目立つ得意領域があるのかないのかなど、その種類は様々です。
以下はネット上でよく見かけるコンサル業界全体のカオスマップです。

コンサルティング会社カオスマップ 2024年版

上記の中で、戦略コンサルの領域に少しでも展開されているものは全て戦略コンサル(または戦略部隊)といって問題はないでしょう。

一方で、業界内では戦略コンサルというと、戦略事業のみを主としているファームを指すことが多いです。よく言われるのは、MBBや、A.T KEARNEY、Roland Bergerなどが一般的です。
MBBのパートナーとお話したときに、(戦略)コンサルは片手ほどしかない。と仰っていたこともありました。
いわゆるピュア戦略案件を一定以上のレベルで行っているというのが彼らの戦略コンサルの定義でもあるのでしょう。この場合、後述するような特定領域の色が含まれず、幅広に戦略提案をしていくファームになっているはずです。

とはいえ、総合的なコンサルを行うファームの戦略部隊も戦略事業内容は上記の戦略コンサルと大差ないといえます。例えば、BIG4(監査法人を母体とするコンサルファーム)の戦略部隊などがあります。また、これらのファームは得意領域を持っていることが多いです。BIG4の場合、母体の関係で財務アドバイザリー業務の要素も含まれています。ほかだと、アクセンチュアの戦略部隊はITやテクノロジー領域で戦略事業を行うことが多いでしょう。

このように、一口に戦略コンサルといっても対象が幅広いため、それぞれの企業群にどのような特徴があり、それぞれなにが異なるのかを把握し、自分が目指す企業群をあらかじめ決めておくことが重要です。
この作業を怠ってしまうと、
志望理由にブレが生じて転職活動自体がうまくいかなかったり
選考を突破し、晴れて転職できたとしてもその後のキャリア形成がイメージと違ってきたりするなどのリスクが生まれます。

戦略ファーム群の分類

以下は戦略ファームの分類の一例です。企業名と、筆者の経験の範囲でポストキャリア形成における特徴も記載しています。(筆者がリサーチしたり在籍者に話を聞いた内容なので、偏りがある場合もあります)
もちろん、全て戦略業務という共通事項があるのでお互いに転職しあうポストキャリアも多いです。
⑤⑥は筆者自身の対策経験がないため、リサーチ結果のみの記載になっています。
*分類はできるだけ幅広に出そうとしているため、分類軸が複数あることはご容赦ください(外資内資、領域、企業規模など)

①外資戦略ファーム
MBBや、A.T KEARNEY、Roland Berger、LEK、オリバーワイマンなど
優秀層が多いため、履歴書的に+評価になる可能性が高い。難関企業の経営企画室、起業などがポストキャリアに多い。M&A関連の業務経験があれば、ファンド系も可能性がある。(特にBainはBain capitalの関係でDD業務などMA戦略に関する業務を行っている人も多い。)

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