ノートのまんなかに線を引いて献立を考える

献立が思いつかないときに難しくレシピを考えることはない。ノートのまんなかに線を引いて、右側にベーコン、ソーセージ、ハム、ツナ、コンビーフ、豚肉、鶏肉、卵、豆腐、厚揚げ、豆などのたんぱく質群の食材を書いていく。(中略)左側には、ほうれん草、小松菜、水菜、葱、ブロッコリー、アスパラガス、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、大根、蓮根などの野菜群の食材を書く。(中略)それぞれのチームから、ひとつずつ選んでフライパンに油をひき、塩とコショウをして一緒に炒めれば、てっとり早く一皿出来る。
(牧野伊三夫/かぼちゃを塩で煮る)

牧野さんのおおらかさにほっとする。

私もこれと似たことを、お味噌汁の具でやるのが好きです。ノートではなくてそのへんの紙とかレシートの裏に今ある目ぼしい食材を書き出して(文中みたいな豊富な在庫はまずないけれど)、ハシゴみたいに線を引いて、即席あみだくじ。二つか三つくらいの具を導き出して作ってみる。今日はさつまいもを入れたいなと思ったら、あとの一つか二つだけをあみだに託したり。

考えるのが面倒というよりも、思いがけない組み合わせがぴったりだったりする発見が楽しい。日々の繰り返しにちょっとしたゲーム性を入れること。そして単純に、アナログなあみだくじそのものが好きなんだと思う。

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