成長習慣の定着化:業務を遂行を重ねるほど自己成長を促進する方法
はじめに
こんにちは、ICT系フリーランスの花田です。
今回は、私が24年以上の経験で培った成長と進化につながる実践を、成長習慣の定着化というパターンランゲージとして整理しましたのでご紹介します。
これは、業務の中で状況把握、自主的な試み、評価を繰り返すことで、自身の成長を促し、持続可能な進化を実現するフレームワークです。
この方法を通じて、自己の能力を最大限に引き出し、変化する世界に適応する力を育てることができます。
成長と進化を求める方にとって、参考になればうれしいです。
本記事の要旨
状況の把握、自主的な試み、評価を繰り返して自己成長を促す、プラスのスパイラルです。
前の週の整理項目を新規に書き起こすことで、前回の整理項目との違いを比較し、成長度合いを確認できます。
最初からうまくいくことはほぼありませんので、まずは状況把握の上達を目指しましょう。
1. 狙い
主: 自分の役割や自分への期待を含めた全体の状況を整理し、その中で工夫と省察と改善を繰り返す習慣を定着させること
副: 定着化の過程でソフトスキルの成長を促すこと
2. 効果
状況分析の能力向上: 環境、対象、背景などの文脈を定期的に分析することで、より深い洞察力と観察力を養うことができる
目標設定と達成のスキル強化: 目的、手段、場所、時期などを明確にすることで、具体的な目標設定とそれに向けた計画を立てる能力が高まる
ソフトスキルの成長: 自分の役割、工夫、プラス面とマイナス面を振り返ることで、コミュニケーション能力や問題解決能力などのソフトスキルが向上する
省察と改善の習慣化: 挑戦の評価を通じて、自分の行動パターンを客観的に評価し、必要な改善点を見つけ出す習慣が身につく
自主性と責任感の促進: 自分の役割と工夫を新規に書き出すことで、自主性と責任感が育まれる
3. 進め方
毎週1回、以下を行います。
つまり、C(comprehend)、T(try)、E(evaluate)の繰り返しです。
前の週について実践サイクルをゼロから書き起こす。
次の週に向けて自主的な試みを模索する。このタイミングでの言語化はしない(次の週の終わりに実施する)。
4. 実践サイクル
1. comprehend 状況の把握
以下の項目では、自身を取り巻く全体の状況を整理します。
environment 環境/状況
例)toBのプロジェクトにおけるサービス構築保守運用をしている
target 対象/層
例)SIerとしてはクライアント組織のアプリ部門がターゲットだが、真のターゲットはアプリのユーザー
background 背景/事情
例)新規リリースしたアプリの売上が伸び悩んでいる
objective 目的
例)施策が売上につながるようにインサイトを見つけるためのデータ分析環境を構築する
how to 手段/手順
例)データ基盤とBI環境を整備し、データビジュアライズと分析をしながら施策を検討できるようにする
where 場所
例)クライアントが契約しているパブリッククラウド上で構築する
when 時期
例)アプリの次の大型リリースに合わせる
who 担当/実行主体
例)若手メンバー3人
period 提供期間
例)分析環境の初回提供からアプリのサービス停止までの間
delivery 準備期間
例)初回提供までの猶予は20営業日
cost 費用
例)300万円
effect 効果
例)データドリブンな施策検討を可能にしデータドリブンな組織文化の醸造につなげる
2. try 自主的な試み
以下の項目では、自分の役割や自分への期待を整理し、自主的に取り組む工夫とその結果を省察します。
role 自分の役割
例)若手メンバーのフォローアップ、バックアップ、ラップアップ
devise 役割に対する工夫
例)若手メンバーが自分の能力を発揮できる環境を整えるために週次のレビューミーティングを設ける
reflect 工夫の振り返り
positives 工夫のプラス面
例)レビューによる品質担保や手戻り防止が効いたのか納期と費用に対して余裕をもって達成できた
negatives 工夫のマイナス面
例)レビューでの先回りが多く若手メンバーが自分で課題を発見し解決する機会が減った
improve 工夫の改良
例)レビューでの先回りを減らして若手メンバーが課題発見と課題解決の力を養えるようにする
3. evaluate 評価
contents 内容の評価基準
荒すぎる: 洞察力や観察力が不十分
細かすぎる: 視野が狭く、大局的な理解が欠けている
適度な粒度: 学習と理解のバランスが取れている
try 挑戦の評価基準
継続的な同じ挑戦: 実施期間が長すぎ、挑戦が不十分
頻繁な挑戦の変更: 実施期間が短すぎ、学習が不十分
適度な変更頻度: 挑戦と学習のバランスが取れている
おわりに
これらのステップを実践することで、業務の中で状況把握と挑戦を繰り返し、自身の成長を促進し、持続可能な進化を実現できます。
その結果、業務を遂行する場と成長を促進する場を同一化でき、成長の加速やライフとワークのバランスにつながります。
もし、オフでの勉強時間が長く自分の時間を取れずに悩んでいる、という方がいらしたら、ぜひ数サイクル試してみてください。
そして、コメントやDMで感想を教えていただけると嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
最後に、独自の方法論をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ一度会話させてください。
よろしくお願いします。