早稲田から箱根へ、そして世界へ〜パリ遠征②
2024年4月4日(木)
選手たちが午前10時から練習するとのことなので、その時間に合わせてホテルに向かった。
このイベントの参加者が多いため、一つのホテルに入り切れず、私たちコーチングスタッフは別のホテルに泊まることになった。マップでは1.6km離れているが、ヤクルトの石毛コーチと話しながら歩いているとアッという間だ。ただ、今日は明け方から雨が強く、傘を差しながら足下も気にして歩いていると少し遠く感じた。時折、強い雨になったが、それでも傘を差していない人が意外に多く、パーカーやアウターのフードを被って濡れるのをしのいでいる人も多くいた。フードがあるのはこのためなのかとふと思ってしまった。
選手たちのホテルに着く頃にはシューズはもちろん、膝下はびっしょり雨で濡れてしまった。
天気予報では11時には止むとのことなので、選手たちも一旦部屋で待機する形に変更した。
予報は本当に当たって、11時前には小雨になって、そのうちに晴れ間も見えるようになった。
25年前、私も選手時代にパリに一泊だけしたことがあり(試合に出る予定がキャンセルになって移動したため)、セーヌ川沿いを走った記憶はあったので、ホテルから5分ほど一緒に歩いてセーヌ川に向かった。
コンコルド橋を渡ると、川沿いに走れそうな道が見えたので、選手たちはそこをエッフェル塔に向かって走って行った。
雨が降ったせいか、セーヌ川はミルクコーヒーのように濁っていて、勢いよく流れていた。
昨日は少し疲れている感じもしたが、石塚、山口ともに動きは良さそう。2人ともやたらお腹が減ると言っていて、しっかり食べているので体調面も問題なさそうだ。
夕方からはテクニカルミーティングがあった。
5km、10kmのグループでそれぞれ時間をずらして、今回着用するシューズの詳細や、明日のレースのコース、ベースなどスライドを見ながら説明を受けた。
シューズ発表のイベントを兼ねたレースということもあり、今のところは少し和やかなムードだが、特に5kmは世界記録ベースの設定となっているため、レース本番となるとまた雰囲気も変わってくるかもしれない。
いずれにしても、こうした経験を肌で体験できることは本当に幸せなことだ。