こはる誕生
金曜日午前3時微弱陣痛開始。微弱とは思えないくらい痛い。
9時まで待って、産婦人科受診。子宮口1cmしか開いていないため、一度帰るか、このままお産が進むのを待つか選択するよう言われる。
この時期はコロナの影響で面会は禁止、お産が始まるまでも面会禁止だったため、一度帰宅することを選択。
帰宅せず、ゆめタウンに行きミスドを買う。
タリーズにいきコーヒーとホットドックを買う。
家に帰り、だんだん痛くなるが、先ほどのこともあり耐える。
午前3時になり、耐えられなくなり、再受診。
旦那と共に個室部屋に入る。
この間ずっと旦那も寝ずに腰をさすり続けている。
金曜の午前3時から。
そういえば、陣痛について私は何も知らなかった。ネットで調べたけど、詳しく載ってないからだ。
だから詳しく書こうと思う。10分おきとかちょっとなんのことかわからないから、しっかり詳しく言いたい。
まず、痛みは生理痛のような痛み。なんか痛いかも。くらいから始まる。この時自分の楽な体勢を見つけるといい。「私は左向きで、股の間にタオルケットを挟む」だった。
生理痛のような痛みも徐々に痛くなるのではなく、おみくじのように、痛い、めっちゃ痛い、軽く痛い、バカ痛い、あまり痛くない、痛い。ランダムだ。お産が進むにつれ、バカ痛いバカ痛いクソ痛い頭おかしいくらい痛い、えっまじで死にそう、とかになるけどそれはあとあとの話。
お産初期はマジで生理痛。だって生理痛も陣痛も子宮収縮の痛みだから。
次に痛みの長さについては、大体30秒から1分くらいの長さ強弱のある痛みが続く。
じわーっとなくなり、数分後、同じように痛みが襲ってくる。
痛みの間隔が10分になったら受診してください。と言われるが、これは痛みと痛みの間が10分ということではない。痛い!から、次の痛い!までが10分だ。
陣痛は、お産が進むにつれ、痛みの長さは長くなり、痛みの間隔は短くなる。
これが陣痛の初期のはなし。中期はそんな話すこともない。
やっぱり後期のはなしをしてしまうと少し怯える人も出てくると思うので、簡単に。
促進剤を入れると、お産は進むが、通常より痛みが強くなる事が多い。私は促進剤を入れる選択をした。お産が長引いて、私の意識が朦朧としてきたからだ。
それと、促進剤を入れると、寝られない。座位の姿勢で点滴を刺したまま陣痛に耐えないいけない。
促進剤を入れて、30分しないうちにどうかなりそうな痛みがおさってきた。
そんな時でも内診がある。8cmまで開いてるから分娩室に行きましょう。そう言われ、
歩いていくよ!お母さんになるんだから、この痛みの波が治ったら行くよ!
と言われたが、この時の痛みは動けないほど痛い、どうかなりそうなほど痛い。の2種類だ。歩く余裕なんてない。
でも、助産師さんは手を引っ張って分娩室まで連れて行ってくれた。
そこからは、早かった。分娩台に乗ってイソジン消毒。
NST装着、酸素マスク装着。
先生到着。助産師さんによる人工破水。
その頃の痛みはもはや便意に近い。
痛過ぎて、足は痙攣している。
痛過ぎて力の抜きかたがわからず、力んでしまう。
助産師がお腹を力一杯押す。
出産。
こはるに初めてかけた言葉は「お疲れ様」だった。
そしてこはるが迎えた初めての朝。私は「おはようございます」と言ってしまった。