焦る必要性
私は元来とても
予定を立てるのが下手くそだ。
そして焦る。
一週間の予定を
うまくスケジュール帳に書ければ
モーゼ並の奇跡
3日後までの予定を把握してれば
ダイエット成功ばり奇跡
2日後の予定を覚えていれば
現実が光り輝く奇跡
なんなら明日の予定が解らない
が正常なぐらい
そして、これを何とかかんとか
努力でやり切ろうと
何冊も使いやすい手帳を買ったり
毎日持ち歩いたり
予定管理のアプリを入れたりしたけど
どれも長続きしなかった。
営業マンだった頃は
これでかなり苦労した。
そしてハタと気がついた瞬間があった
それは妊娠中に切迫早産で
入院した時だった。
明日産まれるかもしれないし
予定日まで産まれないかもしれないし
予定日過ぎても産まれないかもしれない。
でもお腹の子供と一緒に
現実はどこまでも続くし
今お腹の子の心拍確認をしに来ている
看護師さんに
ハナコさん!!今産まれます!!
って言われたら
いいえ、予定してないんで
延期してくださいとは言えないし。
極論、仮に今私が何かの拍子に
肉体が終了したとしたら
明日の予定なんて必要ない
そこにはただ時間だけが存在してるし
次の瞬間には時間すらも無くなってるかもしれない。
じゃぁ予定を闇雲に管理する意味は?
明日何をするのか解らなくて
焦って無駄に時間を過ごす意味は?
結局そんなものはどこにも無い
そんな考えに至った4年ほど前。
だから私は極力人と会いたく無い
いや、会いたく無いと言うより
会う予定を立てたく無い
一度会う予定を立ててしまったら
そこに向かって時間をコントロールしなくちゃ
行けなくなるから。
私にはそんな能力持ち合わせて無いので
そう言うのは、得意な人がやればいい。
だから逆に言うと
今行ける?が私は好きだ。
1ミリも予定を立てなくていいから
その事実に向けて焦らなくていいから
そして何よりその場の選択で
行ったり行かなかったり出来るし
その場の決断で行って後悔しても
その後の影響が少ない気さえしてる。
若いカップルが記念日の予定を立てるのを
ソワソワしながら見守る気分が
私はちょい苦手な人間なのだ。
とにかく
焦る必要は寸分もない。
そして自分が焦らないように
自分をコントロールする方が
時間を管理して予定を把握するより
遥かに簡単なことだ。
周りを見渡すと
スケジュール帳が埋まってたり
予定管理アプリがカラフルになればなるほど
自分が頑張ってる感覚になる人がいるけれど
もしそこに焦りがあれば
少し立ち止まって欲しい。
そして気の向くままに
今の予定だけを考えて欲しい。
そして行きたい場所へ
行きたい時に行きたい人と行けばいい。
それだって地球は回るし
誰にも迷惑かけてないし
それでいいのだもの。
焦って時間と精神をすり減らすぐらいなら
気のみきのまま靴底とお腹が減ればいいな。