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足立美術館で、流れる時が止まったこと

こんにちは。

時が止まる経験はあまりないものです。時計ばかり見ている昨今ですが、時については相対的だと思っています。他との関わり合いで、早くも遅くもなる。きつい仕事ですとやけに長く感じ、好きな異性といるとジェットコースターに乗るように早く感じる。人生の砂時計のオリフィスをその刹那刹那で開閉しているのでしょう。「オリフィスとは砂時計のくびれ部分」

昨日、島根県安来市にある「足立美術館」へ行きました。アメリカの日本庭園専門誌にて17年連続で日本一を取っている庭園があります。

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その洗練された美の情景を見た際に、時が止まってしまったのです。

一応写真を撮影しましたが、写真なんか、言葉なんかでは表現しきれない、表現するのも烏滸がましいほどの、美しさが足立美術館にはありました。

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正しく「造化の妙」。

造化の妙は自然的描写に使われます。日本庭園は人間の手が入っています。しかし、日本人の美の感性と、それを継承している人間性は「造化の妙」と言っても過言ではないでしょう。


さらには、開演50周年記念として、横山大観の展覧会を見ることができました。

横山大観(1868~1958)は、明治・大正・昭和の画壇を牽引した近代日本画の第一人者です。70年に迫る画業の中、常に画壇の第一線に立って活躍し、近代美術史に数多くの名作を遺しました。

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横山大観が生涯に描いた絵画を一挙に見れまして、これまた感銘を受けました。時が止まったように、絵画を見入ってしまいました。

侘び寂び・・・。

贅沢な1日を過ごし、執筆に邁進しようと固く誓いまして、足立美術館を後にしました。


花子出版    倉岡

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花子出版 hanaco shuppan
文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。