米を食べよう -米価歴 明治〜平成-
こんにちは
先日のことですが、実家で興味深い手拭いを見つけました。
米価歴という、米の価格の推移が印字された手拭いです。
これは記事にせねばと思い、文字起こしをします。
漢数字で印字されていますが、noteの特製上、またわかりやすいようにアラビア数字に切り替えています。
米俵(60Kg)の価格。
明治元年 1円69銭 (戊辰戦争)
2年 3円13銭 (電信開通)
3年 1円87銭 (農民蜂起)
4年 1円12銭 (廃藩置県)
5年 80銭 (鉄道開通新橋)
6年 1円20銭 (地租改正)
7年 1円87銭 (東京警視庁設置)
8年 2円5銭 (東京気象台設置)
9年 1円18銭 (日本最初の幼稚園)
10年 1円34銭 (西南の役)
11年 1円92銭 (パリ万博参加)
12年 2円64銭 (東京招魂社を靖国神社と改称)
13年 4円80銭 (島原炭坑賃上げ暴動)
14年 3円28銭 (農商務省設置)
15年 2円8銭 (日本銀行創立)
16年 1円25銭 (鹿鳴館開館)
17年 1円84銭 (憲法起草着手)
18年 1円73銭 (内閣制度始る)
19年 1円55銭 (東京電灯会社開業)
20年 1円48銭 (博愛社 日本赤十字社と改称)
21年 1円42銭 (町村制施行)
22年 2円 (日本国憲法公布)
23年 2円 (日本初総選挙)
24年 2円64銭 (濃尾大地震)
25年 2円28銭 (日本蚕糸会設立)
26年 2円66銭 (弁護士法公布)
27年 2円66銭 (日清戦争)
28年 4円 (京都市電開通)
29年 5円72銭 (三陸自身大津波 死者27122人)
30年 4円16銭 (大阪で初活動写真)
31年 3円28銭 (豊田佐吉 動力織機特許取得)
32年 4円(不動産登記法公布)
33年 3円76銭 (公衆電話開設)
34年 3円76銭 (八幡製鉄所操業開始)
35年 4円96銭 (八甲田山 歩兵連隊遭難)
36年 4円36銭 (日比谷公園開園)
37年 4円36銭 (日露戦争)
38年 3円28銭 (日本海海戦)
39年 5円28銭 (日本鉄道法公布)
40年 4円72銭 (戦後恐慌)
41年 4円92銭 (第1回ブラジル移民)
42年 4円 (米検査制度)
43年 5円36銭 (韓国併合 日韓条約調印)
44年 6円16銭 (日本で初めてスキー)
大正元年 8円32銭 (オリンピック初参加)
2年 8円32銭 (東北北海道凶作)
3年 7円28銭 (第一次世界大戦)
4年 4円32銭 (米価調節令公布)
5年 5円21銭 (畜産試験場官制公布)
6年 6円 (東日本に大暴風雨 死者行方不明多数)
7年 8円48銭 (米価暴騰)
8年 14円60銭 (米騒動)
9年 20円 (第1回国制調査5500万人)
10年 14円20銭 (米穀法公布)
11年 10円20銭 (日本農民組合結成)
12年 12円40銭 (関東大震災)
13年 15円30銭 (摂政裕仁親王御成婚)
14年 13円60銭 (大日本相撲協会設立)
昭和元年 12円70銭 (NHK設立)
2年 10円85銭 (東京地下鉄開通)
3年 10円60銭 (オリンピック初日章旗)
4年 10円40銭 (世界恐慌始る)
5年 6円28銭 (世界大恐慌日本波及)
6年 6円50銭 (満州事変)
7年 8円20銭 (五一五事件)
8年 10円80銭 (米穀制法公布)
9年 10円80銭 (職業野球団創立)
10年 10円90銭 (青年学校令公布)
11年 11円80銭 (二二六事件)
12年 13円 (日中戦争)
13年 13円40銭 (国家総動員法公布)
14年 16円25銭 (第二次世界大戦)
15年 16円30銭 (紀元2600年)
16年 16円50銭 (太平洋戦争)
17年 16円90銭 (2,21食管法公布)
18年 18円42銭 (第1回学徒出陣)
19年 18円80銭 (1億国民総武装と決定)
20年 60円 (終戦)
21年 220円 (農地改革実施)
22年 700円 (農業協同組合法公布)
23年 1487円 (帝銀事件)
24年 1735円 (湯川氏 ノーベル賞受賞)
25年 2600円 (朝鮮戦争)
26年 2812円 (講和条約調印)
27年 3000円 (農地法公布)
28年 3280円 (NHKテレビ放送)
29年 3618円 (自衛隊法可決)
30年 3902円 (家庭電化時代到来)
31年 3905円 (日本国連加盟)
32年 3850円 (南極昭和基地)
33年 3960円 (巨人長島新人王)
34年 3966円 (皇太子殿下御成婚)
35年 4170円 (日米新安保条約調印)
36年 4289円 (農業基本法成立)
37年 4882円 (堀江氏太平洋横断)
38年 5030円 (金田投手新記録樹立)
39年 5600円 (東京オリンピック)
40年 6223円 (日韓条約成立)
41年 6748円 (総人口一億人突破)
42年 7752円 (初の建国記念日)
43年 8118円 (GNP世界2位)
44年 8120円 (減反政策決る)
45年 8160円 (大阪万国博)
46年 8312円 (ドルショック)
47年 8880円 (沖縄復帰)
48年 10218円 (石油ショック)
49年 13491円 (人口1億1000万人突破)
50年 15570円 (農家戸数500万戸を割る)
51年 16372円 (南北ベトナム統一)
52年 17232円 (王本塁打世界新)
53年 17251円 (農林省改め農林水産省発足)
54年 17279円 (東京サミット)
55年 17674円 (平均寿命世界一)
56年 17672円 (神戸ポートピア)
57年 17951円 (長崎大水害)
58年 18266円 (パソコンとワープロ時代)
59年 18668円 (グリコ森永事件)
60年 18668円 (つくば科学万博)
61年 18668円 (三原山大噴火)
62年 17557円 (国鉄民営化)
63年 16743円 (ソウルオリンピック)
平成元年 16743円 (アジア太平洋博)
2年 16372円 (礼宮御成婚)
日本の戦前、戦中、戦後の変遷と、高度経済成長によって齎された富の繁栄が明瞭に分かります。
終戦だった昭和20年からの成長が、頗る飛び抜けています。
令和四年度は、米俵(60Kg)の価格が 13961円となっています。
かなり落ち込んでいますね。
それから、米の消費量もかなり減っています。
以下抜粋。
お米の1人当たりの消費量は、1962年度をピークに減少傾向です。
ピーク時は118キロのお米を消費していましたが、2022年度は51キロまで減少しました。お米の消費拡大対策として、
若者世代に向けて、米飯学校給食の推進・定着やSNSを活用した情報発信、
中高齢世代に向けて、健康やエシカル消費に着目した情報発信、
海外に向けて、輸出の促進(パックご飯、米粉)など
新たな需要拡大への支援を実施しています。
米は連作障害になりません。連作障害とは、同一作物(同じ科の野菜)を同じ圃場で繰り返しつくり続けることによって生育不良となり、収量が落ちてしまう障害のことです。米は同じところで作り続けることができ、狭小な田畑を持つ日本には、とても有意義な作物です。
瑞穂の国と言われるように、米は日本人の主食だと思います。
僕は米が好きです。パンなどを全否定するつもりはありませんが、もう少し米の消費が伸びると、日本に起きている病を含めて多くの問題が解決するような気がしてならないのです。
お読みいただきありがとうございます。米を食べましょうね♪
花子出版 倉岡 剛